桑原将志の背番号”1”問題

 17日にこんなニュースが入ってきた…だよー。

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  水野投手は肩の違和感で育成契約の”106”。野川投手はランクダウンの崖っぷちで”97”。ここまではわかるような気がします。桑原選手の背番号"1"はちょっと驚きました。桑原選手の”37”は似合っていますし、ベイスターズファンの中でも認識されています。”37”といえば桑原選手ですし、桑原選手といえば”37”。桑原選手のユニフォームをすでに買ってしまったファンの方も多いのではないでしょうか。

 かつてイチロー選手が”51”という番号を育てたように、桑原選手には”37”を育ててほしかったなあと思っていたところ、ツイッターのフォロワーさんからこんな情報をいただきました。

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 これ、2014年の記事なんですよね。その後桑原選手は2016年途中からレギュラーを奪取。2017年にはゴールデングラブ賞を獲得し、ベイスターズの顔をなる選手となって、背番号”1”を手にしたというわけです。”37”から”1”は、金城選手の後継者として自ら名乗りをあげて勝ち取った”1”だったんですね。

 背番号って、選手のみならず、ファンの中でも何か特別な愛着を感じることがあるような気がします。一桁の選手はやっぱりチームの顔となる選手につけてほしいですし、ベイスターズでいうと、17や18、22、24、27はエースやストッパーに務めてもらいたいという希望のようなものがあるのではないでしょうか。また、過去の背番号からの継承という見方をされるファンの方も多いかと思われます。

 桑原選手が自ら「欲しい」と言っていた背番号”1”を手に入れることができたのですから、これはファンにとっても喜ばしいことなのではないかと思います。ただ一つ、私は気がかりとなっていることがあるんですね。

 日本シリーズ侍ジャパンの試合。桑原選手はヒットが出てはいますけど、まだイマイチというような印象を持ってしまいます。単に桑原選手が不調というだけなのかもしれないのですけど、これ、相手チームからマークされ始めているということも理由としてあげられるのではないかと思うんです。

 桑原選手の持ち味は思いっきりの良さ。特に初球の甘いボールを強打できるというのが、魅力なのだと思います。2017年7月1日東京ドーム巨人戦の逆転満塁本塁打はカミネロ投手の初球カットボールでしたね。

 しかし、日本シリーズ以降、桑原選手に投じる相手投手の初球って、アウトコース低めの厳しい球が多いように感じます。「桑原への初球は気を付けろ」と相手チーム内で周知されているのではないでしょうか。

 今季の桑原選手は143試合出場で打率.265、本塁打13。記録だけではなく、桑原選手が乗ってくるとチーム全体の士気が上がります。今後は相手チームも桑原選手へのマークが一層厳しくなるのではないでしょうか。

 明るい元気印の桑原選手。今季も大きな壁にぶつかっていたように見えましたが、今後もいくつもの大きな壁を突き破っていかなければならない局面が必ず現れると思います。そんなときは、グラウンド外でがっつり悩んで、グラウンド内ではこれまでと変わらず明るい姿を見せてほしい。これは一ファンの願望です。

 野球選手だけじゃないと思うんですよ。壁にぶつかるとかさ。人からの見られ方が変わってくると、自ずと変わらざるを得なくなるときってあると思うんですよ。

 でもね。自分の軸となる部分だけは変わってほしくないなあと思うんです。ベイスターズにいたころの吉村選手(現・ソフトバンク)が、バッティングそのものが完全に崩れていた時期があったのを思い出しました。素人目にもわかる崩れ方でした。ボールとバットが30㎝以上離れてる空振りをしていましたよ。あれこれ言われて、なんだかわかんなくなっちゃったんじゃないですかね。自分の軸さえ信じて決めていればなんとかなるような気がするんです。安易にバッティングスタイルを変えるのではなく、取り入れるべきものと捨てるものを分けるだけでいいような気がするんですよね。これって、野球以外でも言えることなんじゃないですかね。

 桑原選手には、技術面でもさらに大きくなってもらって、ベイスターズの背番号”1”を立派に背負える選手になってもらいたいです。なれるはずだと思います。期待しております。