勢いをなくしたベイスターズさん問題

 ベイスターズさん3連敗中。打線に勢いがなくなっています。前半戦の正念場といったところでしょうか。

  ■勢いに押されて、悪い空気に負ける

【2020年7月18日対巨人戦】

 本日はDe今永、巨人サンチェス両先発の対決です。ベイスターズさんとしてはエースを擁立しているので負けられない試合。ですが、2回に3失点。4回にも1失点と前半から巨人ペースで試合は進みます。

 今永投手は調子自体は悪くなかったです。最初の3失点はテキサスヒットや失策が絡んだもの。ストレートは押せていたし、変化球も低めに集めていました。4回の坂本選手のタイムリーだけは上手く打たれましたけどね。

 このへんも連敗中のチームの流れの悪さを感じます。

 打線はサンチェス投手の速い球とすごく落ちるフォークに翻弄されました。荒れ球なので、狙い球を絞りづらい面もあったかと思いますけどね。これも、ボール球のフォークやストレートを空振りしちゃうところが、連敗中の焦りを感じさせてしまいます。

 サンチェス投手が疲れを見せ始めた9回に連打で2点をもぎとり、なおも2死満塁。代打に桑原選手が登場します。

 

  ■桑原選手はどのボールを待っていたのか

 相手投手は巨人の守護神中川投手。右打者の桑原選手としては、スリークォーターから放るクロスファイヤーかスライダーのどちらかを狙うしかありません。

 まず、1球目はアウトコースの甘いスライダーでストライク。ストレートを狙っているのかなと思いきや、2球目のクロスファイヤーを見逃し。3球目はインローのスライダーを空振りで三球三振。さて、桑原選手は何を待っていたのでしょうか。

 ストレート待ちで2球目のストレートをボールだと判断したのではないかというのが私の推測です。にしても、完全に巨人バッテリーの手玉に取られた。何もできなかったというのは、桑原選手も含めて、ベイスターズさんに勢いが全く失われている結果だったように感じました。

■勢いのあるチームは何をやってもうまくいく

  本日のベイスターズ投手陣に悪いところはほぼなかったと思います。巨人のチーム状態がいいっていうだけ。チーム状態がよければ、失敗を恐れず思いっきりのいいスイングができる。だから、どん詰まってもテキサスヒットが生まれる。調子の悪い選手もその流れに乗って、ヒットが出る。投手陣も思いっきり腕を振って投げてくる。

 それでも9回裏、連敗中のベイスターズさんはつなぎにつないだ。乙坂選手は初球から打ちにいき、中井選手は粘りに粘って四球をもぎ取った。選手たちの勝ちたい想いがスイングに勢いを取り戻させ、集中力を高めさせた。でも、桑原選手はその流れに乗り切れなかった。見逃して見逃して空振り三振。逆転しきれなかった。今のベイスターズのチーム状況を表しているかのようです。

 本日の試合は忘れて、明日は元気に、初回から打者も投手も飛ばしていってほしいなあ。チームカラーでもある元気のよいベイスターズを取り戻してほしいと思います。

 

巨030010000|4

横000000002|2

横浜スタジアム(ホーム)

De2-4巨人

敗戦投手 今永 (2勝2敗0S)