先日、中日と楽天をそれぞれ戦力外となっていた武藤祐太投手と中川大志選手を獲得するというニュースが入ってきました。高田GMは「武藤投手は中継ぎ、中川選手は右の代打として期待している」とのコメントを残しています。
ベイスターズのブルペン陣はヤマヤス、パットン、エスコバーの3投手を除くと砂田投手(4.12)、三上投手(5.12)、タナケン投手(4.47)、加賀投手(4.44)と防御率はあまり芳しくありませんでした。武藤投手はこの中に入っていくのかどうか。2軍で終わるのか。敗戦処理で終わるのか。ベイスターズ投手陣の競争原理に身を置くことになります。いずれにせよベイスターズとしては、弱点を補うための獲得だったと思います。
中川選手は主に一、三塁を守る右打者です。ベイスターズでは今季首位打者の宮崎選手がサードで、打点王のロペス選手がファースト。バックアップ要員兼代打として白崎選手や白根選手がいます。この中に中川選手が加わるわけですね。
ベイスターズは現状、FAでボンボン選手を獲れるような球団ではありません。万年赤字から黒字化を成功した経営手腕は素晴らしいですが、まだ「なんとか筒香選手の年俸を支払える」状態です。地方球団のように放映権を独り占めすることもできませんし、横浜スタジアムは
収容人数が29000人(6000席増設予定)ですから、チケット収入も他球団ほど望めません。
となると、現状は自由契約となった選手を狙っていくべきではないかと思うのです。最近ではヤクルトさんが坂口選手、鵜久森選手、大松選手などを獲得して成功しています。坂口選手はレギュラーですが、鵜久森選手や大松選手は代打として活躍しています。ベイスターズはレギュラーと控えの実力差が大きいので、この1,2軍、控え層の充実がストーブリーグでの戦力補強の軸となりそうです。
個人的には西武の戦力外となった渡辺直人選手を獲得してほしかったですけどね。楽天さんに取られてしまいましたね。
で、タイトルの件ですよ。渡辺選手が古巣に復帰。では、村田修一選手の古巣、ベイスターズ復帰はあるのかどうか。巨人を自由契約になってからベイファン界隈では多少ざわついていたような気がしたんですけど。気のせいですかね。
村田選手が戦力外通知を受けてから1か月。音沙汰がないですね。2000本安打まで135本。推定年俸2億2千万円だった選手をどこが獲得できるのでしょうか。年齢的にも厳しい世代になってきましたしね。
ベイスターズはどうなんでしょうか。村田選手はDeNAになった当初に巨人にFA移籍したんですよね。DeNA球団としては、村田選手の印象悪いかもしれませんね。同じような役割の中川選手を取っちゃいましたし。
もう一度「個人的には」って言いますけど、個人的には他球団に取ってもらいたいかなあ。まだできる選手ですから。でも、ベイスターズでは控えでないと使えないんですよね。2000本安打まで135本っていう選手をベンチには置きづらいような気がします。
ただ、もしかしたらですけど。引っ張るだけ引っ張って、低年俸で獲得する可能性はゼロではないですよ。選手枠が今66ですかね。余裕がありますね。
ファンの方に、村田選手を厭わしく思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、一度、「4522敗の記録」文庫版を読んでもらってから考えてほしいなあと思います。村田選手問題って、なんだかファンの資質が問われているような気がしますね。村田選手。うーん。
4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ涙の球団史 (双葉文庫)
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