ベイスターズ、勝負の流れが悪くなりそう問題

 今永昇太投手復帰今季初登板でしたが、いい試合展開に持ち込むことができませんでした。2試合続いて大差での敗北です。

  今永投手、抜け球が多かったですね。実況の人の話を聞くと、ブルペンでは調子が良かったそうですけど、マウンドに上がると変わってしまうこともあるんですね。

 エラーもあったり、相手が死球を連発してくれたにもかかわらず、一打が出なかったりとベイスターズさんはあまりいいところがなかったです。ちょっと、今のところ”流れ”が悪いかなあと思ってしまいます。

 野球用語の中で”試合の流れ”という言葉がありますが、あれ、なんでしょうね。データにはまず表れない”流れ”。スピリチュアル的なことなんですかね。

 以前、元ヤクルトの古田さんがバレーボールの試合のゲスト解説をしているのをテレビで見たんです。そのとき、古田さんは「バレーボールは試合の流れに左右されやすいですね。野球も流れに左右されやすい方だと思うんですけど、バレーボールはそれ以上だ」という意の話をされていました。

 どういうことかというと、当時のバレーボールはサーブ権のある方が得点が入る。連続で点数が入ると、勢いに乗りやすい。野球は表裏の攻撃がある。攻撃する方と守備に入る方。攻撃側に勢いが乗ると流れが良くなる。そんなことを古田さんは説明していました。

 私、高校時代にバレーボール部だったんです。相手にサーブ権があって、なかなか点数が取れなくなってきたり、サービスエースなんか取られたりするってことがあったんですけど、そういうとき、チームの皆、「ここで1本、止めよう」なんて声をかけるんですが、大体、体が硬くなっていくんです。人って「やらなきゃいけない」と思うと、体が硬くなるんですよねえ。そうすると、余計に点数が取れなくなる。点差が離れていく。徐々に緊張感もそがれていく。

 ”流れ”って多分、メンタル的なことだと思うんです。一生懸命にやってるつもりでも、うまくいかないと、悩んで、悪い方向の考え方をするようになっちゃう。これを短縮した言葉にしたのが”悪い流れ”と言っているんじゃないかと思うんです。

 試合だけではなく、ペナントレースでもそう。連勝が続くと、皆が「次は俺も」と思ったりして、勢いづいて、ノビノビと試合に臨むことができる。負けが込むと、自分自身が否定されているような気分になったり、「次は勝たなくては」と思ったりして、ガチガチに硬くなったりする。それが続くと、抜け出そうにも抜け出せなくなり、泥沼にはまったような気分になってしまう。

 ベイスターズはまだ2連敗しただけです。ただ、早めに”悪い流れ”を切りたいですね。もしかしたら、明日以降、スタメンを変えてくるということも出てくるかもしれません。

 「”流れ”というものなどない」と考える野球ファンも多いかと思いますけど、「あるかもしれない」と思いながら観ると、また違った角度から野球を楽しめるんじゃないかなと思います。

 もちろん「高校生のバレーボールとプロ野球を一緒にすなよ」っていうツッコミもあるでしょう。ただ、プロ野球選手も同じ人間じゃないかとも思うんですよね。

 とりあえず、トゥモアナ…だよー。

4月24日 横浜スタジアム(ホーム)

De2-7広島

敗戦投手 今永(0勝1敗0S)