今季のベイスターズはクライマックスシリーズの恩恵を受けて、日本シリーズに進出することができました。2007年にスタートした同シリーズですが、ベイスターズは2016年に初進出。ほかのチームのファンはこんな魅力的なシステムで”やきう”を楽しんでいたのだなあ。そう思ったものです。
ただし、楽しいのは2位や3位という立場から日本シリーズに進出する場合。クライマックスシリーズという制度がある限り、リーグ優勝をしているにもかかわらず、日本シリーズに進出できない場合もあるわけです。
クライマックスシリーズの是非が毎回問われるのはこの部分ですね。143試合も戦って優勝しているのに、なぜ、日本シリーズに出れないのか。いや、逆に言えばそうなんです。このシステムって、リーグ優勝してクライマックスシリーズで負けてしまったチームだけが損している気分になっちゃう。
このクライマックスシリーズという制度、セリーグでの導入を決めたのは、セ・パ両リーグ会長、12球団の代表の計14人によって構成されるプロ野球実行委員会。各球団から考えたら、消化試合が減ってチケット収入が入る。2位以上になればクライマックスシリーズのチケット収入も入る。こんなおいしい制度ないですわ。導入も決めるし、わざわざ廃止にしないでしょう。
なんで、この時期にこの話をしたかというとですね。ファンはすぐに忘れちゃうですよ。皆さん、忘れてませんでしたか。ベイスターズが日本シリーズに進出したとき、「クライマックスシリーズの是非問題」が一部マスコミで取り上げられていたことを。でも、忘れちゃいますよね。いや、しょうがないですよ。だって、もう今の時期ってストーブリーグの話題で持ち切りになりますし、年が明けてしばらくしたら、キャンプの話題で盛り上がっちゃう。
このシステムに一番疑問を抱いているのは選手や監督、現場で戦っているチームなのではないかなあと思います。そういえば先日、テレビ番組で古田敦也さんが「プロ野球を16球団に増やそう」と提言していましたね。
クライマックスシリーズに社会的信用(?)をさらに加えるには、球団を増やすのが一番いいでしょうね。社会的信用っていうか、価値かな。
今の日本の経済状況でプロ野球のオーナーになってくれそうな会社がどれだけあるか。そう考えると実現は難しいのかしら。
現状はこういうシステムの中でいかに日本一を目指していくかという戦い方をしていくしかないのかなあと思います。ベイスターズでいうとラミレス監督って今季、今の制度を意識した戦い方をしたように思えました。
ベイスターズって12球団唯一ですよ。ホームゲームでクライマックスシリーズを開催していないの。チケット収入ゼロですよ。12球団唯一、クライマックスシリーズの恩恵を受けていなかったのですよ。パブリックビューイングで自前で作ったビール売って、グッズ売った収入くらいですよ。入ってくるのは。
日本シリーズの主催はNPB。一応、分配金は入ってきます。でもやっぱり、横浜スタジアムでクライマックスシリーズを開催してから、日本シリーズに出てほしいなあ。
っていう願望で、この話を終えようと思います。来年はぜひ、CSをハマスタへ。そして、リーグ優勝を勝ち取りましょう…だよー。
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