石田裕太郎の初登板初先発という名のチャレンジ問題

 ソフトバンク戦3連戦で2連敗。計4連敗中です。泥沼から抜け出せるでしょうか。

 先発は初登板初先発のルーキー・石田裕太郎投手。立ち上がりから丁寧かつしっかりと攻めきるピッチングでスコアボードに0の文字を刻んでいきます。中盤にやや球がうわずり、甘めに球が入ってくることもありましたが、強力ソフトバンク打線を相手に5回1失点と堂々たるピッチングでした。

 打線は石田投手の中央大の先輩に当たる牧選手が初回に相手先発の和田投手から打った瞬間にそれとわかる満塁本塁打を放ちます。中盤はなかなか点が入らず、ソフトバンク打線もじわじわと点数をあげていきますが、6回裏に井上絢登選手のタイムリー2ベース、7回裏には筒香選手が3ランを放って突き放します。

 主力がケガや不調で若手投手が勝ちパリリーフ陣の一角を担っている現状ではありますが、点を取られつつも、逃げずに攻めたピッチングでなんとか追いすがるソフトバンクさんを振り払って勝ちきりました。もちろん石田投手はプロ入り初勝利です。

■石田裕太郎投手はチャレンジを継続できるか

 本日、先発した石田投手はドラ5のルーキー。横浜出身の石田投手はお父さんが熱烈ベイ党で、「幼少期からベイファンにならない限り”やきう”はやらせない」と言われてきたというエピソードで知られています。

 ということは、本日の試合がどれだけ難しいマッチメイクか、本人が一番わかっていたのではないでしょうか。それでも緊張で力むということもなく、自身のできることをやったというか、丁寧にコース低めに投げきるピッチングを披露しました。

 持ち球はストレート、スライダー、フォークといったところでしょうか。球速は150km弱くらい。こう書くと1軍投手では平均的な投手という印象を受けますが、きっちり投げれば勝てるんですよね。

 きっちりというか、勝手な私の印象なんですけど、やれることをやってみた。打たれたらしょうがない。チャレンジャー精神があふれるピッチングだなと勝手に思いました。初心ってやつですかね。

 人間をさ。何年かやってると惰性になったり、気が抜けてしまったりすることが多々あるじゃないですか。私みたいなダメ人間はなおさらね。なあなあになっちゃったりさ。

 本日の石田投手のピッチングを見て襟を正されたというかね。当たり前だけど丁寧とか攻めるって大事だなって改めて思ったわけです。石田投手はね。私みたいにならずに、丁寧かつ攻めるピッチングを継続してほしいですね。継続が難しいと思うんですが、次の登板もチャレンジャーとして戦ってほしいなと思います。

【2024年6月7日ソフトバンク

ソ000100211|5

横40000130× |8

横浜スタジアム(ホーム)

De8-5ソフトバンク

勝利投手  石田裕 (1勝0敗0S)

本塁打 牧 7号(1回裏満塁)
筒香 5号(7回裏3ラン)※Deのみ