バント型に変更するラミレス采配問題と2番梶谷問題

 奄美で秋季キャンプを行っているベイスターズですが、打撃陣はバントやエンドランを重点的に練習を行っているそうですね。ラミレス監督の就任当初は2番に梶谷選手を据え、攻撃的野球を標榜していました。しかし、途中からバントの重要性を指摘。CS前の練習でもバントを重要視していました。何が彼をそうさせたのでしょうか。

 ラミレスさんは現役時代から監督になるのが夢だったそうですね。となると、バントの少ない攻撃的な野球を現役時代に頭に描いていたのだろうと思います。ところが、実際に監督になってみたところ、バントの重要性が身に染みたのでしょう。

 メジャーリーグでは日本よりもバントが少ないそうです。リンク先にあるように、数字上でもバントをするよりも強硬策の方が得点になる確率が高そうです。また、メジャーでは2番打者最強論も流行しているそうです。ラミレス監督はメジャー経験があるので、こういう野球を目指していたのだと思います。

 確かに、1番打者出塁後の2番打者の長打はビッグイニングになる可能性が高い。ただ、1番打者がせっかく出塁しても大振りする2番打者が併殺にしてしまうこともあるので、リスクは高いと思われます。

 ところで、日本とメジャーの野球の違いはどこにあるでしょう。1つ大きな点は投手力にあると思います。今季、メジャーの先発投手平均防御率は4.34でした。日本の12球団でこの数字より悪いチーム防御率だったのはヤクルト(4.73)だけでした。メジャーは点が入りやすいが、日本は入りにくい。となると、1点の重みが違ってきます。

 野球はランナーを進めるゲーム。これが大原則です。点数の入りにくい野球をする世界では、ランナーを進めることの重みもまた違ってきます。逆にメジャーでは1点取ったところで、簡単に勝てない。アウトを献上してランナーを進めても、それはもったいないということになってしまいます。

 ということを、ラミレス監督は日本のプロ野球監督の経験をしてわかったのではないでしょうか。

 そこで、ですね。ベイスターズがCSでバントをした場合としなかった場合の例をあげようと思ったのですが、私、前回も同じようなエントリーをあげていたのをここまで書いて、やっと思い出しましたよ。バカですねえ。年を食って、忘れっぽくなってしまったのでしょうか。

 まあ、でも、前回よりも深く掘り込んだ話になったかな。多分、「バントは日米のメンタルの違い」ではなくて「投手力の違い」なのではないかなと思うのです。

 …ここで終わりにしようかと思いましたが、せっかくなんで、2番梶谷問題にも言及してみようと思います。2番打者にバントをさせずに強打者を置くっていうやつ、日本でも過去にあったんですよね。94年ダイエーカズ山本選手なんかがそうです。ヤクルトが雄平選手を、横浜では鈴木尚典選手を2番に据えていたこともありました。

 ベイスターズの今季後半とCSでは2番に梶谷選手を据えて、戦いました。今季、梶谷選手にはほとんどバントをさせてなかったですね。勝敗にこだわった言い方をしてしまうとよかったとは言い切れませんが、まずまずだったように思います。2番梶谷という起用方法が悪かったとは言い難い。

 そういえばラミレス監督は今季、相性などのデータも重視した野球をしていましたね。

 もしかするとですけど、まだ梶谷2番はあきらめていないのではないか。他チームも含めた状況に応じて、いろいろと打順を変えてくるのではないか。バントの比重を今季よりちょっと上げるっていうだけで、攻撃的な野球をしていくことも頭に残っているのではないでしょうか。

 よし。できた。と思ったのですけど、よくよく見たらこんな記事もあがってましたね。「送りバントの数を増やしていく。梶谷以外が2番のときは典型的な2番打者にする」 。今書いたこと、そのままじゃん。

 何を言いたかったのか、よくわからんエントリーになってしまいました。来年のベイスターズはバント数を増やす。でも、なんでもかんでもバントっていうことでもなさそうだ。こんなところでしょうか。お粗末な文章で失礼いたしました。