1回表の石川雄洋のバントはサインだったのか問題

4月25日 甲子園球場(ビジター)

De1-0阪神

勝利投手 濱口 (2勝0敗0S)

セーブ パットン (2勝1敗3S)

 

 もう少しでゴールデンウィークを迎えるというなか、関東地方は五月晴れ。ベイスターズはスミ1で勝利をもぎとりました。この試合のポイントを私は2つあげたいと思います。1つは1回表の石川選手のバント。2つ目は7回裏の2死満塁32、ヤマヤス投手のツーシームです。

 

 先にヤマヤス投手のあのツーシームの話。よく高城選手は要求しましたね。あれ。バットが止まってたら1点取られてましたよ。投げるボールがほかにないから、破れかぶれのツーシームだったのか。それとも自信を持ってツーシームを要求したのか。でも、それまで4球続けてストレートを放ってますからね。やっぱりツーシームかなあ。私が捕手だったとしてもツーシームかなあ。スライダーはないもんなあ。ストレートは合わせられたら1ヒットで2点取られる可能性あるもんなあ。

 

 本当に、よくホームベースの上にいきましたよ。ちょっとずれてたら見逃されたはずですからね。いやあ、見ごたえあったなあ。

 

 で、決勝点となった1点ですが、まず先頭桑原選手がバットを折りながら、センター前。2番石川選手はヒッティングの構えからセーフティ気味の送りバントを決めます。3番梶谷選手はセカンドゴロの進塁打。4番筒香選手がファースト強襲のライト前ヒット。これで1点です。絵に描いたようなスモールベースボールですね。

 

 梶谷選手が進塁打を狙っていたことはわかりますが、石川選手のバントはサインだったのですかね。

 

 確かに、今年の春季キャンプ前にラミレス監督は「僕はスモールベースボールが非常に重要だと思う」と話しています。しかし、昨年のキャンプ前は「「一回に先頭打者が出た時、2番打者に打たせて一、三塁の状況を作れる可能性が高ければ、そういう攻撃をしたい」と語っていますね。

 

 では、石川選手のバントはどうだったのでしょう。”可能性”で考えて、送りバントを指示したのでしょうか。これ、私の勘なんですけど、「ファールになってもいいからセーフティ気味のバント」という指示だったのではないかと思うのです。

 

 これ、初球だったじゃないですか。もし失敗したら、カウントによってはバントの構えをさせてからのバント。バスターエンドラン。ヒットエンドラン。いろんな攻撃をさせてみたかったのではないか。というのが、私の予想です。ラミレス監督は石川選手を「細かい仕事のできる選手」と評価していましたね。また、阪神・秋山投手からはそう簡単に打ち崩せないということをすでに見越していたような気もするのです。

 

 いずれにせよ、こういうゲームを勝ち取るというのは本当に強いチームになりつつある証拠だと思います。あとは筒香選手の1本。開幕時よりもバッターボックスでの”溜め”ができつつあるので、もうすぐ出そうな気がします。