7月30日 東京ドーム(ビジター)
De4-5×巨人
敗戦投手 山崎康 (2勝2敗17S)
首位から11.5ゲーム
負けた…だよー。
4対3の1点リード9回裏2アウト2ストライクからのサヨナラ負けでした。ヤマヤス投手、スライダーを1球でも使ってほしかったなあと思ったのですけどね。嶺井選手だったら使ってくれたような気がするんですけどね。いや、もしかして、相川選手がサヨナラヒットを打ったボールはもしかしたらスライダーが抜けたのかしらん。ブツブツ。ブツブツ。
AS以降、ヤマヤス投手の登板が多いですね。同時にそれはベイスターズの調子がいいということも言えるのですけど、夏場に不安に残すヤマヤス投手に疲れを残したくないなあとも思ってしまいます。やっぱり昨季の8月頭地獄の阪神戦が脳裏を掠めてしまいます。
ヤマヤス投手って、その性格や家庭環境も相まって非常に人気のある選手です。実力も高いのですが、それ以上に人気が高すぎるような気がするのです。その反動じゃないですけど、昨季の夏はヤマヤス投手をネットで叩くファンが多かったみたいですね。
あれを見たとき、大魔神こと佐々木主浩投手がメジャーから帰国し、ベイスターズと選手契約をした2年目の2005年のことを思い出しました。この年の4月21日、佐々木投手は逆転サヨナラ負けを食らい、神宮球場のクラブハウスに戻る途中、ファンにビールを浴びせられてしまったのです。逆ビールかけですね。(出典:「4522敗の記憶」)優勝に貢献してくれた投手に対して、あまりにもひどすぎる仕打ちです。
「”嫌い”は”好き”の反動である」という一般論がありますが、ヤマヤス投手、佐々木投手の例もそれに当てはまるのかなあと思いました。関係ないですけど私が山康晃投手のことを「ヤマヤス投手」と呼んでしまうのはそんなところからきています。打たれてしまったときのファンの反動が大きそうな気がしちゃって。たくさんの貢献をしてくれたにもかかわらずファンに叩かれてしまう選手を見ていられないし、そうなってほしくない。「ヤスアキ」と呼べないのは、なんか私の微妙(?)なファンの心境からきているものなのです。一歩下がって観ちゃうというか。
野球ファンっていろんな人種がいますね。勝った負けたで一喜一憂する人、データから野球を見る人、異性として選手を見る人、お母さんみたいな目線で選手を見る人。応援歌フェチな人。すげえ写真撮る人。二次創作する人。どれも行き過ぎると、ストーカーになりかねないですし、マナーを逸脱してしまうようなファンも出てしまう。実際に、ハマスタではヤクルト・バレンティン選手がレフトフライを捕ろうとしているときにうちわを投げたファンがいたり(意図的だったかどうかはわかりませんが)、ファンサービスをするヤマヤス投手の腕をつかむファンもいました。
そういえば先日、こんな記事がアップされましたね。
「DeNAがハマスタにネット設置へ 来季から運用を開始」
「観客の安全のためにネットを設置」というのはリップサービスというか、むしろ逆で「ファンから選手の安全を守るためにネットを設置」したのではないかと思ってしまいました。
ハマスタからネットを取り払われたのは2005年のことでした。とんねるずの石橋貴明さんがベイスターズのEA(エグゼクティブ・アドバイザー)に就任し、メジャーリーグを参考にして選手とファンの距離を近づけるために行った施策でした。当時も、安全面に関しての懸念の意見が出ていましたが、「野球を集中してみるようになるはず」。要は「ファンを信用してくれた」から、ネットが取り払われたのでした。
結局、ファンと選手。球団やスタジアムもひっくるめてですけど、人と人との関係性というか信用とか信頼とかで成り立っている部分があるのだと思うのですよ。「ベイスターズファンは熱いファンが多い」と言ってくれる選手もいたりするけど、昔から自虐的というか自チームに向けるヤジを飛ばすファンもいたりして、ベイスターズファンの質は悪くもないけど、良くもないような気がするのです。あ、選手に迷惑をかけるような行為と比べたら、ヤジなんかは全然マシですけどね。鼓舞する意味合いもあったりしますからね。あ、97年メガホン投げ入れ事件とかあったなあ。ああいうことをやっちゃうのがベイスターズファンだったりもするのですよね。
DeNAさんがオーナーになってから、ベイスターズは変わりましたよね。ファンもさ、変わらなきゃいけないんじゃないのかなあと思うのです。せめて球団や選手たちを後押しするようなファンでいたいじゃない。最低限、マナーは守ってほしいかなあ。それと、球団と応援団でなんか企画を立ててくれたりしないかなあ。ほかの球団とは違う、ベイスターズファンの新しい形、球団や選手との関係性を築けないかなあと思ったりしました。外野の意見ですけどね。