4月2日 神宮(ビジター)
De4-8×ヤクルト
敗戦投手 田中健 (0勝1敗0S)
3試合 1勝 2敗
負けましたね。延長サヨナラ負けでした。敗戦投手はタナケン投手でしたが、初登板だったので、ちょっと力が入りすぎたのではないかと思います。先発の濱口投手は制球が定まらないときもありましたが、なんとか5回を投げ切ったって感じでしょうか。投手に関しては、須田投手が2度目の登板で初球のストレートがシュート回転して中に入ってサヨナラホームランを打たれたのが気になります。キレ自体は悪くなかったように見えましたが、シュート回転してしまったというのは、指先のミスだったのではないかと。素人の私が言うのもなんですが、須田投手ほど、ピンチの場面で登板してきた投手が、初球シュート回転っていうのはミスだったとしか考えられないのです。相手は代打だったので初球を狙うのは定石ですしね。
あと、倉本選手がエラー2つ。初回はなんでもないゴロをグローブの土手に当ててエラーです。よくよく見てみると、ボールがグラブに入る前に右手をグローブに添えている。普通はボールがグラブに入ったと同時に右手でボールをつかんで送球するはすなのですが、入る前に右手を動かしているというのは、気持ちが逸りすぎたということにほかならない。2つ目のエラーは誰もがわかるように焦っての暴投でした。
心理学のフロイトさんによると、「間違える」「ミスをする」というのは、その人の気持ちの表出らしいです。シーズンが始まって、倉本選手はまだヒットが出ていません。須田投手は前回登板で1/3で4失点。仕事ができていません。自分が同じ立場になったとしたらどうでしょう。焦りますよね。
焦ると心に余裕が持てなくなります。「前回はこういうミスをしたので、今回はこの部分を気を付けよう」と思います。そうすると今度は別の部分への考えが及ばなくなります。本人ではないのでどうかわかりませんが、須田投手がボールのキレを気にしすぎて、シュート回転しないようにすることを忘れてしまった。倉本選手が急いで送球することを考えすぎて、ボールをつかむということを忘れてしまった。普通に考えられるミスですね。
ミスが続くことで自分に自信をなくしてしまう。ダメだと思うと、人間ってそっちの方向に自然と進んでしまうものです。
須田投手は1イニングを0点で抑える。倉本選手はまず1安打を放つ。多分、これだけで状況はガラリと変わると思うのです。
すごい普通のことを滔々と偉そうに語りましたが、要は、これってプロ野球選手という壁一枚向こうの世界の話だけでなくて、市井の人たち、僕たち私たちが一番陥りやすい問題だったりしませんか。プロの選手も人間だもの。同じですよ。またですね。そうなってしまった人をどう見るのかっていうのも、これ、僕たち私たちの人間性が問われる問題だったりするのではないでしょうか。
自分がラミレス監督だったらどうでしょう。コーチだったらどうでしょう。須田投手や倉本選手にどうやって声をかけましょうか。どう起用しましょうか。別の若い選手を起用しますか。
監督って勝つための起用や作戦を考えるだけでなく、選手育成も仕事のうちですよね。壁一枚向こうのプロ野球選手が一つの壁にぶつかっているわけですよ。壁をぶち破ったら、一つ成長するですよね。生みの苦しみってやつですか。
「答え」って一つじゃないから難しいですね。負け試合を見てると、勉強させられることが多いなと思います。