筒香嘉智が高めのストレートに弱い問題

6月28日 甲子園球場(ビジター)

De3-5阪神

敗戦投手 山口(5勝4敗0S)

73試合 33勝 38敗 3分 首位と10ゲーム差 3位

 負けましたね。追いつけそうで追いつけませんでした。ボークやら送球ミスやら、余計な点を献上したのもよくありませんでした。

 今シーズンのベイスターズ阪神に勝てていません。現時点で3勝7敗。どんな人間でも一旦、苦手意識を持ってしまうと、やる前に「やだなあ」と思ってしまいます。そうすると、攻める気持ちが削がれてしまい、勝てるかもしれない試合も簡単に落としてしまうことがあります。偏見かもしれませんが、今日の試合は、そういう感じに見えてしまいました。

 ここしばらく、阪神は試合後半に弱い。藤川やドリス、マテオあたりに安定感がないので、逆転されているケースが多い。今日の試合も後半までもつれれば、ベイスターズも逆転できるのではないか。そう思いましたが、9回はあっさり3者凡退で終わりました。

 試合の中で大きなチャンスは2回ありました。6回の3得点後もノーアウトランナー1,3塁。打順がクリンアップにつながるも、3,4,5番と3凡でした。8回はツーアウトからランナーが出て1,3塁になるも得点になりませんでした。

 どちらのチャンスも三振を喫してしまったのが4番の筒香選手です。6回は内角高めのストレートに空振りで三振。8回はアウトコース低めのストレートを見逃して三振です。4番打者がこういう試合のチャンスをつぶしてしまうと、チームの意気消沈してしまいます。

 交流戦あたりから気付いちゃいましたけど、筒香って、真ん中から内角高めのストレートに弱いですよね。そこに投げられて三振する場面をよく見ます。

 筒昨年オフにドミニカに留学しまして、「あっちのピッチャーって球が速いなあ」と思った筒香選手は今年、打席での足の出し方を、1本足(やや振り子)からすり足に変えました。すり足だと打球が飛ばないと気付いたのか、最近はまた、1本足に戻りつつありますね。でも、内角高めのストレートが打てない。

 昨シーズンはそんなことはなかったんですけどね。内角真ん中から高めのボールは狙いすましたように、ライトスタンドに運んで行った場面をよく見ました。

 ちょっと、意識しすぎじゃないですかね。将来、メジャーを狙ってるかどうか、わかりませんが、全日本の4番として、海外の本格派投手に力負けしないようにしなきゃいけないとかって。

 苦手なものって意識をすればするほど、苦手になります。なんかのきっかけで好きになることもあるんで、苦手な阪神、苦手な高めのストレート、なんとか克服してほしいですね。