倉本寿彦という存在問題

8月16日 横浜スタジアム(ホーム)

De3×-2中日

勝利投手 山崎康 (3勝2敗18S)

首位から12ゲーム

 勝った…だよー。倉本選手がやってくれました。

 先発ウィーランドVS大野の両投手、そして中継ぎのエスコバーVS又吉の両投手は五分の戦いでした。勝負は最終回。ヤマヤス投手は変化球が甘く入ったこともあり、無死満塁の大ピンチに陥ります。そこで迎えたのは高橋周平選手。なんか、あれですね。高橋選手って、広島の堂林選手に似た匂いを感じますね。だからかどうかはわかりませんが、なんとなく抑えられそうな気がしました。あ、横浜だと白崎選手にも似ているかも。

 その白崎選手は本日、よい働きをしてくれました。同点のランナーとなるツーベースを打ってくれましたからね。まあ、ポテンヒットっぽい当たりでしたけど、今季の早い時期から取り組んでいた流し打ちがやっと実を結びましたね。カウント1-2からのヒットだったので、外の変化球を読んだのでしょうか。カウント別のバッティングができるようになれば、今後の白崎選手は一皮むけてくれるような気がします。

 えっと、話は逸れましたけど、高橋選手のところでしたね。高橋選手はサードファールフライ。あと2人を三振に斬ってヤマヤス投手、0点に抑えてくれましたよ。高橋選手以降のボールのキレとコントロールは見違えるようでした。

 流れを引き込んで、嶺井選手のライト前ヒットからの倉本選手のセンターオーバーサヨナラ2塁打。あれは、岩瀬投手の逆球となった外角高めのストレートでしたね。センター大島選手がレフトに寄ったポジショニングをしていたので、いい具合に右中間を抜けてくれました。

 倉本選手、最近は引っ張る意識を持っているように見えますね。もともと、流し打ちの巧い選手ですけども、広角に打てると打撃に幅が広がります。ここ数日はヒットが続いていて、好調ですね。

 シーズン当初は打撃も守備も精彩が見られなかった倉本選手。De速など、ネット上を見ている限り、男性ファンからは顰蹙を買うことが多かったように見えました。逆にツイッターなどを見ていると、女性ファンは多いみたいですね。よく遠い目をしているからじゃないかなと思いつつ、遠い目をしすぎて、正面に来る近いボールが取れなくなるんじゃねえかと私なんかは嫉妬で冷やかしたくなりますが。

 でも、ここしばらく、倉本選手は守備もよくなりましたね。待って取ることが少なくなりました。なるべく両手で取るという堅実な守備でさえ、ポロリとやることが多かった倉本選手でしたが、二遊間、三遊間に飛ぶヒット性のボールをなんなくアウトにしてくれるようになりました。

 倉本選手はまだまだ発展途上の選手なのだと思います。田中浩康選手という素晴らしい見本が傍にいるので、どんどん吸収していってほしいですね。それでもまだ、私は守備に関しては倉本選手より柴田選手の方が巧いと思ってますけど。