梶谷隆幸の外角低め変化球問題

5月4日 東京ドーム(ビジター)

De5-2巨人

勝利投手 ウィーランド (2勝0敗0S)

セーブ パットン (2勝1敗4S)

本塁打  宮崎1号(2回表2ラン)、梶谷6号(3回表2ラン)※Deのみ

 暑くもなく寒くもなく野球日和の1日でしたね。ベイスターズはドームでの試合でしたけど。観戦されたベイファンの皆様方は楽しくお過ごしいただけたでしょうか。私は用事があって前半しか見れませんでした。

 2日連続で手も足も出ないような試合を続けたベイスターズでしたが、ちょっとだけ、嫌だな。甘い球が入ってきたら持っていかれるなと相手に思わせることができた試合だったのではないでしょうか。

 先発のウィーランド投手はいいですね。カーブが効果的となってストレートにタイミングの合わない選手が続出してます。1年通してやってくれそうな気がします。

 また、宮崎選手の2ランは効きましたね。真ん中あたりに入ってきた変化球でしたけど、巨人投手陣に宮崎選手の存在、ひいてはベイ打線の怖さをアピールできた1球だったように思えます。「簡単に甘い球を入れてきたら持っていかれるぞ」という印象を与えるだけでも、今後の戦い方が違いますからね。本当に本日、ぎりぎりでこういう試合ができてよかったです。今後、巨人戦は気を引き締めなければならないと思いますが、本日のところはとりあえずほっとしましたね。

 本日はもう1本。梶谷選手に1発出ましたね。この2試合、ヒットが出なかったので、「アレ? もしかして調子を落としたのかな?」と思ってしまいましたが、違ったようです。単純に菅野・大竹両投手のピッチングに翻弄されただけみたいですね。

 梶谷選手はこれまで好不調の波がありましたからね。また、調子を落とすと長いんだこれが。1試合無安打でもいいから調子だけは落とさないでくれ。と、手と手を合わせて天に祈りをささげたくなるほど、梶谷選手の調子を気にしてしまいます。本人によると、打撃の調子が悪くなるとタイミングを取るのが遅くなるそうです(リンク先、登録しない読めません)が。

 スイングスピードが速いのでタイミングの取り方がちょっと人とは違うように見えますね。梶谷選手はぎりぎりまで引き付けてポンと当てたボールが放物線を描くような軌道でスタンドまで運ぶイメージがあります。タイミングに関してはほんのちょっと差で調子のよしあしが出るのでしょうね。

 私が映像で見ていて、梶谷選手の調子はタイミングよりも、アウトコース低めで見分けがつくのではないかなと思っています。昨年こんな記事を書いたのですが、その「アウトコース低め変化球をやる気のないスイングで空振り」って、今年、ほとんどないですよね。昨年の調子を落としている時期は毎日のように見られた風景でしたけども。

 今年、なるべく梶谷選手に放ってくるアウトコースの変化球(シュート以外)をチェックするのですけど。うまく見切ってることが多いですね。または1歩踏み込んでレフト方向に強い打球を放っているようなのもいくらか見られます。調子が悪いときの梶谷選手は膝が崩れ落ちるように、そしてボールを追いかけるような、傍から見るとやる気のなさそうな空振りをしてしまっていました。

 基本、梶谷選手は膝を柔らかく使ったバッティングをしません。(逆に柔らかく使っているのは桑原選手)ボールを呼び込んだ上で、膝が突っ立ったまま、自分の間合いに入ったところを強打するのが梶谷選手の本来のバッティングだと思います。

 梶谷選手への外角低めの変化球は今後、ベイスターズの試合を見る際、一つの見どころだと私は思っています。素人目の見方なので、あくまで参考にしていただければ。