ロペス課長は疲れているのではないか問題

5月27日 甲子園球場(ビジター)

De2-9阪神

敗戦投手 クライン (2勝2敗0S)

 本日のクライン投手、2回までは低め(クライン投手にしては)にコントロールされていて、イケそうな雰囲気がありました。しかし、3回表に突如崩れます。きっかけは阪神・糸原選手のセーフティーバントからでした。クライン投手はボールが手につかず、セーフに。さらに糸原選手の足を気にして、牽制暴投。絵に描いたような外国人投手の崩れ方をしましたね。絵に描いたクラインと言えばいいのでしょうか。日本の野球ってのは、こういうことをするのですよ。ちょこまか動く野球に対応できなければ、日本でやっていくのは難しいのではないかと思ってしまいます。

 打線に関しては、阪神先発・青柳投手から再三チャンスを作っていましたが、モノにできませんでした。青柳投手の荒れ球に対応できた選手とできなかった選手に分かれた印象を受けました。青柳投手はサイドとアンダーの中間くらいの独特な投球フォームです。ボールのキレはいいけれども、荒れ球。ベイスターズ打線が苦手なタイプの投手なのかもしれません。

 ド素人の私の視点ではあるのですが、サイドやアンダースローってストレートは打者側から見ると、浮き上がってくるように見えるんじゃないですかね。呼び込んで打とうとすると、差し込まれてしまう。ということは、ポイントを前にしないと打ち崩せないんじゃないですかね。とはいえ、荒れ球なので、ボールを見極めなければならない。この辺りのところを全員が徹底できなかったところに敗因があったように思えました。

 特に、筒香選手。バットの出がまた遅くなりましたね。休養前に戻ってしまった感じです。また、青柳投手のようなタイプを相手にちょっと迷っていた感じもありましたね。完全なボール球にも手を出していましたし。

 あとちょっと、本日、驚いたのは守備の巧いロペス選手が暴投してしまっていたこと。ロペス選手、ちょっと疲れてるんじゃないですかね。

 昨年、30打席ノーヒット後にヒットを放ち、完全復活を果たしたロペス選手。このヒットは1,2塁間を抜けるヒットで、5番から3番に打順が変わった試合でしたね。小川打撃コーチがステップを指摘したという話もあったそうですが、復活したのは、次が4番の筒香選手なので、つなごうという意識が出たからなのではないかなあと最近、思うようになりました。

 ロペス選手はライト方向へいい当たりが出ているときは大体好調ですね。今季の開幕当初も右方向への当たりが出ていたので、好成績をあげられています。しかし、最近はセンター方向はあるのですけど、ライト方向への鋭い当たりが少なくなっているような気がするのです。

 多分、ロペス選手ってすごく責任感が強い選手なのだと思うのですよ。表題のロペス課長って、文春ペナントレースの記事から勝手にお借りした固有名詞なのですけど、ベイスターズ内野陣のどんな送球もしっかり対応してくれるし、梶谷選手が主審に詰め寄ったら、すぐさま割って入ってくれるじゃないですか。そんなロペス選手、調子が上がらない筒香選手を見て、自分で決めないと勝てないと思ってるんじゃないですかね。

 バリバリのメジャーから某チームを経由して横浜の地に降りて、33歳になるロペス選手。さすがにね、もうちょっと、ロペス選手を起用貧乏な1選手にするのは申し訳ないというか。疲れちゃって、らしからぬプレーを見せちゃうって、これはもう、チームとファンの責任でもあるのではないかと思っちゃうんですよね。

 というか、筒香選手の調子が上がらない限り、ロペス選手の負担は増える一方ですよ。筒香選手の調子がよければ、ロペス選手につなぐ意識が生まれ、プラスに作用されていくのではないかと思うのです。

 とにかくですね。明日は今永投手に頑張ってもらって、なんとか鬼門阪神戦に勝ちこしましょう。