石川雄洋の調子が上がるまでのスパン問題

9月2日 甲子園球場(ビジター)

De5-3阪神

勝利投手 石田(9勝4敗0S)

セーブ 三上(2勝3敗2S)

本塁打(Deのみ)ロペス 23号(6回表ソロ) 、梶谷 14号(9回表ソロ)

125試合 58勝 64敗 3分 3位 

2位と5ゲーム差 4位と2ゲーム差

 勝ちましたが、今年のリーグ優勝はなくなりました。まあ、リーグ優勝はね。今年はもうしょうがないとして、いい勝ち方でしたよ。先制。中押し。ダメ押し。中盤以降に本塁打2本以外のヒットが全くないのが残念でしたけどね。投手陣もよかったです。三上投手は前日に2イニング投げているにも関わらず、1失点は取られたものの、我慢してよく投げてましたね。

 初回攻撃は驚きましたね。初回に1,2,3番の連打なんて今年、なかったんじゃないでしょうか。ノーアウトランナー1塁で2番石川選手が進塁打を放とうという意識ではなく、得意の流し打ちをしたのがよかったですね。真ん中に入ったストレートですが、力負けすることがなく、しっかりと捉えていました。

 石川選手って叩かれやすい選手なんですけど、あれ、なんなんでしょうね。愛情の裏返しなのかなあと思ったりもします。現在30歳の石川選手に「育成に何年かかっとんねん」みたいなことを言いたくなる気持ちもわかりますし、現在の打率や送球を見て、「ほかにいい選手はいないのかよ」と言いたくなる気持ちもわかります。

 そんな石川選手に対し、ラミレス監督は「石川はベテランだし、2番で、バントやエンドランなど細かい仕事ができる選手。経験もあるし、誰よりも頼れる二塁手。石川を残り20試合、起用し続けたい。チームのバランスを考えると、石川を外した場合、バランスが崩れる」とコメントしています。1番桑原選手が出塁したときに、さまざまな戦法を考えられるのは石川選手ですからね。

 バントやエンドラン、進塁打以外に、2番打者として必要なものってなんでしたっけ? あ、3,4番に返してもらうための出塁だわ。2番に倉本選手や宮崎選手を起用することがあったのは、そういう理由からだったのだと思います。特に宮崎選手は流し打ちがうまいですからね。

 今の石川選手は打率.208、出塁率は.252です。お世辞にもいいとは言えませんね。でも、最近は徐々に調子を上げているように見えます。

 8月24日に3安打猛打賞を放った後、ノーヒットとなったのは3試合。あ、微妙かな。それでも得意の三遊間・二遊間を抜けるヒットが以前より多く見られるようになりました。

 こういうヒット、私、好きなんですよねえ。っていうのも、足が速くてセカンドショートを守れて、こういうの打てるのって高木豊-高橋雅裕-石井琢朗系譜じゃないですか。だから、叩きたくないんですよ。この系譜を潰してほしくないんですよ。現在2軍の柴田選手にバトンをつないでほしいんですよ。

 そういえば、桑原選手が出塁した後って、盗塁の可能性もあるんで、何球か見ていかなければなりません。なので、2番打者が自由に打てるカウントって少ないんじゃないですかね。

 梶谷選手はシーズン途中からの出場で、調子を上げるまでに時間がかかりましたけど、石川選手はもっとかかってますね。自由な打席をもらえていた梶谷選手と単純に比較するのはちょっと違うような気がします。また、見た感じ、ひじの調子もあまりよくないようなので、致し方ないのかなっていう気もします。

 ロペス選手が30打席無安打だったことがありますが、それでも起用しつづけたのはやっぱりロペス選手の技術があったから。石川選手もああいう三遊間を抜けるヒットを打てる技術があるのですから、これから調子を上げる可能性はあるんじゃないかなあという希望的観測をしてしまいます。そのためにはボール球の見極めをもうちょっとしっかりしてほしいかな。桑原選手が割と早打ちなので、石川選手がボール球を見極めることで相手投手のペースを崩せますしね。

 それとベテランなので、髪の毛、黒くしてくれないかなあ。自分に腹を立ってるのかもしれないけど、ベンチでの態度もちゃんとしてほしいなあ。…やっぱり、まだ石川選手には期待しちゃうわ。保父さんになるまでは、ベイで頑張ってほしいんですよ。