ベイスターズさん、7月でやっと巨人に勝てた問題

 なかなか勝てない巨人戦。どうにかしてほしいのですが、相手のあることなので一回ハマってしまうと難しい。でも、苦手意識を払しょくしないと負けっぱなしのままですよ。

  雨の中開催された本日の試合。先発の大貫投手は、毎回ランナーを出しながらも要所はなんとか抑えるピッチングでした。長打はなく、ほぼゴロヒット。低めに丁寧に投げつつも四球は0、インハイのストレートも大胆に投げ切りました。5回2/3で1失点。慌てずに自身の投球を貫いていてよかったと思います。

 打線は前日と変わらずほぼ毎回ランナーを出しますが、なかなか点にはつながらず。3回裏の宮崎選手の2ラン本塁打で奪った2点を守りつつ、試合は終盤へと進んでいきます。

 中盤は砂田投手、エスコバー投手と圧巻の投球を見せましたが、終盤のヤマヤス投手、三嶋投手は、いずれもランナーをスコアリングポジションまで進めてしまう厳しいピッチング。それでも、なんとか踏ん張って、今季巨人戦初勝利をあげることができました。最後まで生きた心地のしない試合でした。

■開き直おらずによかった?

 本日の試合はね。巨人サイドが策に溺れたように見えましたね。キャッチャーがバント失敗を利用してダブルプレーを狙ったものの、ボールを落として結局バントが成功したりとか。1死フルカウントでエンドランをかけたものの、三振ゲッツーになったりとか。2回表のスクイズは成功していますが、後は失敗続きで流れをベイスターズさんに渡しているように見えました。再三ランナーは出しているものの得点につながらなかった巨人。ちょっと慌てたのかしら。

 一方、ベイスターズさんは手堅く、いつも通りの”やきう”に徹しました。2番伊藤選手は2犠打を記録。先発大貫投手がランナーを1人出しただけで砂田投手へのワンポイント投入。7回終わったところで守備固め。なんなら堅過ぎて、8回裏のチャンスでは守備固めの選手がそのまま打席に立ってしまうほど。

 結果論ではありますが、三浦監督が自身の”やきう”を突き通したから得られた勝利だったようにも見えました。投手ファーストの”やきう”というか、投手を信じる”やきう”というかね。

 事実。終盤のヤマヤス投手はピンチで梶谷選手相手にインコースのストレートを投げ切りましたし、三嶋投手もピンチでウィーラー選手相手に要求通りのスライダーを投げ切って併殺に取れたわけです。

 そういえば、三嶋投手の今季の巨人戦はトラウマになってもおかしくないほどの結果を生み出してしまっていたんですよね。そんななか、よく踏ん張りました。三嶋投手にとってもベイスターズさんにとっても、今季の巨人戦の生みの苦しみをよく乗り越えたなあと思いました。

 前日、私は「開き直ったら?」と言いましたが、変に開き直らずに普段着の”やきう”ができてよかったのかもしれないですね。

【2021年7月4対巨人戦】

巨010000001|2

横00200010× |3  

明治神宮野球場(ホーム)

De3-2巨人

勝利投手 大貫 (3勝5敗0S)

セーブ  三嶋 (1勝3敗14S)

本塁打 宮﨑 7号(3回裏2ラン)※Deのみ