「FOR REAL」の位置づけ問題

 「FOR REAL」を観てきました。

 

 

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 「FOR REAL」シリーズも今回で4回目ですね。

 今シーズンは宮崎前半戦不調、10連敗、パットン冷蔵庫など、バッドストーリーのネタが多かったですが、成績はシーズン2位。でもハマスタで読売さんの胴上げ。CS敗退。よかったのか悪かったのか。

 「FOR REAL」ってチームとしての物語と選手としての物語をどううまくかみ合わせられるか。どううまくつなげられるかによって、構成が固まっていくんだろうなあと思うんですけど、優勝しない限り、毎年、作るの大変だろうなあ。

 と考えると、今年もまた、作り手にとっては作りづらいシーズンだったかもしれないですね。動画として出せるものと出せないものがあるだろうし、全体的にどういうシーズンだったのか、ファンと共有できるものでなければならないだろうし。

 プロ野球でもなんでも、物語にしてみた方が見やすいっちゃあ見やすいんですよね。特にチームスポーツは、勝った負けたが如実に表れる物語。勝った負けたは試合を観ればわかるけど、雑誌記事や新聞記事でのインタビューを読みながら、チームや選手の物語をファンが少しずつ物語を補完していく。

 もちろんデータ視点や監督視点、フロント視点でプロ野球チームを観るファンもいるのでしょうけど、「選手」と「チーム」を追いかけるファンの方が多いだろうし、そっちの方がわかりやすい。「データ」よりも「感情」の方が共感を呼びやすいと思います。

 「FOR REAL」ってファンがベイスターズに対して、感情的にどうアプローチしようかという攻略動画みたいなものなのかなと思うんです。ファミコンの攻略本みたいなもの。ファン以外の人が観ても、涙するようなことはないんじゃないかな。一応、感情面を立たせて作っているので、共感は呼べるだろうけど。

 でも、まあファンが観る分には損はないと思います。「こういう感情でやきうをやってるんだなあ」という感覚を知るだけでも「へえ」ってなるし。面白いと思うんです。

 新しい形の映画興行なのだと思うんですけど、また、来年もやってほしいと思います。