宮崎敏郎の外角低め変化球の引っ掛け問題

 対ヤクルト戦で連勝。もう一つ勝って、8月頭の天王山を迎えたいですね。

 【2019年8月1対ヤクルト戦】

  先発の大貫投手はコントロールもキレもあまりなかったように見えました。リリーフ陣はよかったですね。櫻井投手の1失点はいい経験になれば。

 打線は相手先発の山田投手のピッチングにタイミングが合わず。特に5回裏の無死満塁での無失点が痛かったですね。宮崎選手のホームゲッツー、筒香選手のショートゴロと、中軸が倒れたことで勢いがそがれてしまいました。逆にヤクルトさんは最後まで打線が元気でした。本日はヤクルトさんに寄り切られての敗戦といったところでしょうか。

 宮崎選手は外の低めの変化球に合わせて内野ゴロにしちゃうんですよね。本日のホームゲッツーも前日のサヨナラ安打もそう。サヨナラ安打のときは前進守備だったので、サードの横を抜けていきましたが、通常の守備体系ならサードゴロでした。

 2016、2017年くらいまでの宮崎選手って、ライナー性の当たりが多く、天才的な流し打ちを見せるヒットメーカーでした。アウトコース低めの変化球はギリギリまで引き込んで、ファーストの頭を越すヒットにするような打者でした。

 2018年は前年の15本から本塁打28本に増加。オールスター初戦の大阪ドームでは5階席に飛び込むような超特大本塁打を披露しました。

 2017年の筒香・ロペス・宮崎3選手連続本塁打のときもそうかな。あのころから、真ん中付近のボールを背筋(はいきん)を使ってかちあげるような打ち方で本塁打をする姿をみるようになりましたね。2018年は高く飛ぶ打球が増えて、飛距離が伸びるようになりました。

 その代わり、アウトコース低めの変化球を引っ掛けてしまうことも増えたように感じます。2016年ころなら、そのコースをキレイな流し打ちでヒットにしていたんですけどね。

 真ん中から外に、もしくは低めに外された変化球って、宮崎選手にとっては、「来た」と思ってしまうのではないでしょうか。思いっきり引っ張ってレフト方向に。という予想図を描いてしまうのではないでしょうか。で、引っ掛けてしまう。ホームランバッターとしての宮崎選手は引っ掛けてしまう。

 ヒットメーカーの宮崎選手とホームランバッターの宮崎選手。どちらがいいかわかりません。それは本人が決めることですし、どっちでもいいんです。器用すぎてどっちでもできるんだもの。

 ただ、アウトコースのスライダーに対する宮崎選手のアプローチの仕方を見ると、「なんか、この辺にヒットメーカーとホームランバッターの境目があるなあ」と私は勝手に感傷にふけってしまうのでありました。

 

8月1日 横浜スタジアム(ホーム)

De2-4ヤクルト

敗戦投手 大貫 (5勝4敗0S)