ベイスターズさん、苦手投手をずーっと克服できない問題

 やっぱり阪神戦は鬼門ですねえ。毎度、鬼門、鬼門言っているので、言いたくないんですけどね。やっぱり鬼門ですよねえ。

 【2019年5月4日阪神戦】

 本日の先発はバリオス投手。パットン投手の胃腸炎もあり、昇格したバリオス投手ですが、立ち上がりは悪くなかったですね。3回に糸原選手にカーブを打たれてから一気にペースを崩され、コントロールも悪くなっていきました。ダゾーン解説の狩野さんは「あのカーブを打てたことは大きい」と言っていましたね。バッテリーの中ではあのカーブは配球の核となるボールだったのかもしれません。

 相手先発は苦手メッセンジャー投手。山井投手といい、緩急ある投手に弱いのかな。また、ボールになるスライダーが投げられる投手に弱いのかな。どうなんでしょうね。こういうときこそ、鶴岡コーチの出番だと思うんですけどね。

 打てなかったですね。本日のメッセンジャー投手はコントロールもよかったので、手も足も出ないのはわかるんですけど…

 一つ思ったのは、攻略のヒントになるのはチーム初ヒットとなった伊藤選手のライト前ヒットだったのではないかということ。アウトコースのスライダーをちょこんと当ててライト前。長打を期待されている打者の多いベイスターズ打線のなかでは、ああいうことができる選手が一人でも多くいる人が大事なんじゃないかなあと思うんです。

 今、ちょっと思ったんですけど。ベイスターズ打線の怖さって長距離砲が並ぶことでもあるんですけど、弱点も長距離砲が並んでいるということなのかもしれない。

 同じタイプの打者が並ぶと、攻め方も同じようになってきます。しかし、さまざまなタイプの打者が並んでいると、バッテリーの攻め方も多種多様になる。長距離砲を抑えたことでほっとしていたら、ちょこっと当てられてヒットにされる。そういうのって投手にとってはダメージが強い。そして、そういうことのできるチームは強いなあと思うんですね。

 いや、ベイスターズ打線でもロペス選手、筒香選手、宮崎選手はちょこんと当てたヒットを打つことはありますよね。

 長距離砲が並ぶ打線は一つの弱点になるという仮説のまま終わるのかな。でも、アウトコースのスライダーをちょこんと当ててヒットにする重要性っていうのはあると思うんですよね。相手投手を崩すきっかけにはなる。風穴を開けることはできるなあと。

 ホームランは悪くない。でも、ちょこんと当てたヒットを甘く見るなと言いたくなりました。そのヒットがきっかけとなって、連打で大量点をあげることもある。また、そういうことが苦手投手克服の一歩になるのかもしれない。

5月4日 阪神甲子園球場(ビジター)

De1-5阪神

敗戦投手 バリオス (0勝1敗0S)