『FOR REAL』にする難しいシーズン問題

『FOR REAL』2018年版を観てきた…だよー。(※以下の文章はネタバレになるかもしれませんし、ならないかもしれません。ご了承ください)

 

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  今季の「FOR REAL」は難しかっただろうなあ。強引に物語に仕上げてるなあというが率直な感想です。2016年は初のCS出場、最終戦は今永投手の大乱調。2017年はDeNA以降初の日本シリーズ出場、最終戦はサヨナラ負け。どちらも終わり方にドラマがあったんですよね。どちらも厳しい時期を迎えつつもカタルシスを得られるような終わり方にはなっていた。

 今年に関しては、ベイスターズというチームを物語化するのが難しいと思うんです。全体的に気持ちが重くなるシーズンでしたよね。このブログもね。正直言うと、書きづらかったというか。全試合、レビュー書くの、辛かったですよ。まあ、勝手に書いてるんで、やめたくなったらやめりゃあいい話なんですけども。

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 監督は33歳。お若いんですね。選手たちとほぼ同世代だからこそ、チームと帯同して、作品に仕上げられたのかも。ベンチ裏ではファン以上に重苦しい空気が流れていたでしょうし、撮影するのはさぞ大変だっただろうと推察しますよ。よく作ったなあ。これはこれでよかった。

 ただ、個人的にはね。もっとマニアックに話を持っていってもいいんじゃないかなとも思いましたよ。今永投手、石田投手、濱口投手、倉本選手などなど、厳しいシーズンを送っていた選手たちを時系列にじっくり追ってみたりとかね。暗い話に行き切っちゃってもいいんじゃないかと。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』ぐらい暗くてもいいんじゃないかと。(古いか)

 今年も言いますけど。来年もぜひ作ってくださいね。続けることに意味があるはず。「でも、やるんだよ」精神で。