京山将弥のストレートは通用するのか問題~ありがとう加賀繁~

【2018年9月21日対中日戦】

 さて、CS出場のための天王山といえる12連戦のスタートです。まずは中日戦。それと本日は加賀投手の引退試合でした。

  加賀投手は打者1人だけのための先発でした。平田選手相手に空振り三振を取りましたね。最後はインコースに抜けたような変化球でしたね。中日さんもCS出場に向けて大事な試合なので、真剣勝負によるものだったと思います。予想もしなかったボールが内に入ってしまったので、つい振ってしまったのでしょう。加賀投手って、ああいう三振を今までも結構取っていましたよね。

 次に投げたのは京山投手でした。準先発っていう言い方がいいんですかね。続く京田選手に本塁打を打たれてしまったときはどうなることかと思いましたが、残り2人の打者を変化球で引っ掛けさせて、立ち直ります。

 打線は大爆発でした。1回裏にソト選手の犠牲フライですぐに同点に追いつき、2回裏には桑原選手の逆転ソロ。4回裏には連打で4得点、5回裏には筒香選手の3ランで試合を決めました。

 早いうちに大量得点をあげられたので京山投手がノビノビと投げていましたね。ストレートのキレがよく、変化球もいいところで曲がっていました。結果、8回2/3で1失点。

 正直驚きました。京山投手ってこんなにストレートで押せるんだって。

 特に驚いたのは9回表のビシエド選手、打ち取ったのはアウトコース高めのストレート。詰まったセンターフライでした。122球目で146km。すごいスタミナ。しかもアウトコースの得意なビシエド選手を詰まらせるなんて。ちょっと私、かなり京山投手の力を軽視していたのかもしれません。

 ただ今季のピッチング、ボール先行で自分の首を締めて失点。そんな内容の試合が多かったように思えます。接戦やランナーを背負った場面では、自分の力を出せなくなってしまうのかもしれません。

 本日の試合、中日さんもCSに向けて負けられない試合だったんですよね。序盤から点差をつけられてしまい、力んでしまったんじゃないかと思うんです。

 いきなりですけど、私の高校時代の話をしますね。

 高校時代、私はバレーボール部だったんです。とある試合、相手チームにジャンプサーブの巧い選手がいて、うちのチームがなかなかサーブカットができなかったんです。どんどん点差が離れていくと、私も含めて、チームの皆が力んでしまったんですね。「早めに止めないと点差が離されていく」。点差と共に気持ちと体が離れていってしまったんです。

 結果、その試合は負けたんですね。いわゆるひとつの、まあ、そういうことだと思うんですよ。チームスポーツって。”試合の流れ”って”気持ちの流れ”なんじゃないかなって。焦れば焦るほど、思うように体が動かなくなる。

 高校時代の話とプロの選手の話を一緒にするのもなんなんですけど、同じ人間のやることには変わりないじゃないですか。遠くはないと思うんです。

 京山投手はね、あとはプレッシャーのかかった場面でどんなピッチングができるのか。攻めのピッチングができるのか。攻めのピッチングができれば、京山投手のストレートは通用するんじゃないでしょうか。

 今季、京山投手は投球回数58回で防御率5.43、6勝5敗です。ちなみに加賀投手の1年目は投球回数145回で防御率3.66、3勝12敗でした。

 今季のベイスターズに不満を持っている方も多いでしょうが、これでもベイスターズは強くなったんです。加賀投手はその中で奮闘してくれていました。

 さあ、今季の戦いはまだまだこれからです。22日の先発は平良投手ですか。踏ん張ってほしい…だよー。

9月21日 横浜スタジアム(ホーム)

De9-1中日

勝利投手 京山 (6勝5敗0S)

本塁打  桑原9号(2回裏ソロ)、筒香36号(5回裏3ラン) ※Deのみ

60勝68敗2分 残り試合13

2位と5.5ゲーム差 3位と0ゲーム差