井納翔一はリリーフ時代の経験を糧にできたのか問題

【2018年9月7日対ヤクルト戦】

 9月5日の巨人戦ではいい形で勝利をあげることができました。さて、この流れを続けることができるでしょうか。

  先発は井納投手でした。初回にピッチャー強襲の打球を喰らい、心配しましたけれどもナイスピッチング。ストレートはコースに決まるわ。変化球はいい落ち方をするわ。いい時の井納投手をファンの皆さんにご披露できましたね。結果7回2安打無失点。ほぼ完ぺきな投球だったといえるのではないでしょうか。

 ヤクルト先発の原樹理投手も好投。井納投手に負けず劣らず、コースも高さも手が出ないような投球を続けていました。

  やっとのことで7回裏にベイスターズ打線は原投手を打ち崩します。この回だけ、ボールが真ん中付近に集まってきましたね。3連打で1点とることができました。次の回では梅野投手から本塁打で3得点。抑えのヤマヤス投手が崩れてしまいますが、勝ち。ヤマヤス投手は心配ですけど、勝つこと重要。

 そういえば、ヒーローインタビューでは井納投手がこんなことを言ってましたね。

「(桑原選手のタイムリーが出て)やっと中継ぎに任せられるなと思いました」

 今季開幕以降、井納投手は中継ぎを務めていました。32歳。はじめての中継ぎでした。ところが、先発陣の調子が奮わないことから、7月に先発再転向することになりました。

 チーム状態に振り回された。采配に振り回された。もちろん、そういう見方もあるでしょう。でも私はこう考えたい。「リリーフ時代の経験を糧にしてほしい」

 試合終盤、絶対に抑えなければならない場面で登板し、当たり前のように抑えてマウンドを降りる。調子のいい時も悪い時もマウンドに上がらなければならない。チームの中で選ばれた投手でないと、このリリーフ、セットアッパーという役目を任せられることはありません。井納投手はその力も持っている。

 ランナーを背負ったときのピッチングや試合終盤でのピッチング、そしてリリーフ陣がどんな気持ちでマウンドに向かっているのか。期間は短かったですが、井納投手は多くの経験をしたはずです。

 そしてこの経験が今後、どこかで活きるはず。もう活きているのかもしれませんけど、本日みたいに”いい井納”投手ではなく、”悪い井納”投手のときに活かしてほしいと思います。悪いなかでも試合を作れるのか。これができたら、井納投手はもう一皮むけるのではないかと思います。

 さあ、連勝ができましたよ。ベイスターズペースの試合を作れています。スタメンもセカンド以外はほぼ固定。このチームで今年もCS行こう…だよー。

 

9月7日 横浜スタジアム(ホーム)

De4-1ヤクルト

勝利投手 井納 (5勝3敗1S)

本塁打 宮崎24号(8回裏2ラン)、ロペス19号(8回裏ソロ)

首位と18ゲーム差 3位と3.5ゲーム差