濵口遥大は攻めるピッチングを続けられるのか問題

【2018年8月24日対ヤクルト】

 巨人戦2連勝で勢いに乗れるのか。ここで波に乗らないとCS出場は辛いと思います。いや、ベイスターズさんは波に乗れる力を持っているはずなのですよ。

  

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 前日に本塁打攻勢で快勝したベイスターズさん。私は「でも、贅沢ですがタイムリーがほしいです。」と書きました。

 補足しますと、本塁打って相手投手に「あの打者は怖い」っていう印象を与えられますが、連打のタイムリーは「あのチームは怖いし、嫌だなあ」というイメージも植え付けられると思うんです。ボディブローのようにじわじわと。1試合だけでなく、次のカードにも影響を与えることができるのだと思うのです。98年の優勝はそんなチームでしたね。「マシンガン打線」というネーミングが付いたことで、さらに印象付けることができました。

 どっちがいいってわけではなくて、本塁打でもタイムリーでも得点できるような打線になってほしいと思うのです。

 本日の試合ではタイムリー安打が4本。本塁打なしで勝てました。相手投手はチーム勝ち頭のブキャナン投手。今季、ベイスターズさんはヤクルト戦で負け越し中ですが、まだ試合は残っています。この勝利が今後の試合につなげられればいいなあと思います。

 打線はこのまま持続してほしいですね。あと、持続してほしいのは濵口投手。

 本日、先発だった濵口投手は序盤、ストレートと伝家の宝刀・チェンジアップがあまりよくありませんでしたね。スライダーは唯一、低めに決まっていたのですが、ヤクルト打線に絞られて狙われてしまう。

 ストレートとチェンジアップはすーっとゾーンに入っていくような感じで、打ちやすそうなスピード感だったように見えました。ところが、毎回ランナーを出しつつも大量失点にはなりませんでした。

 最大のピンチは5対2の3点リードの4回裏。2死満塁で山田哲人選手。1発で逆転されてしまう場面です。

 初球はワンバウンドとなるフォークボール。2球目3球目は145km越えのストレートで押して2球ともファール。山田選手が完全に押されていました。序盤はこのストレートが見られませんでした。開き直ったのかもしれませんね。

 4球目はインローのボール球になるスライダー。山田選手のバットが空を切り、三振に斬ってとりました。2球のストレートが利いてましたね。

 濵口投手はどこに落ちるかわからない決め球・チェンジアップが特長です。ストレートと同じ腕の振りなので相手打者を惑わすことができる。ということは、ストレートのよしあしによって、その日のピッチングが決まってしまいます。

 もしかしたら、よしあしというより、気持ち次第なんじゃないかなあとも思います。

 コントロールを二の次にしてストレートで攻めるピッチングができれば、自ずと変化球が利いてくる。山田選手へ投じたストレートはいずれも高めでした。気持ちで押せたのでファールになったのではないでしょうか。

 攻めるピッチングができれば、きっと濵口投手は復活できる。人間なので、その日によって弱い気持ちになることもあるでしょう。自分に負けずに、次の登板でもしっかりと腕を振ったピッチングを見せてほしいと思います。

 さあ、連勝を伸ばしていく…だよー。

8月24日 明治神宮野球場(ビジター)

De6-3ヤクルト

勝利投手 濵口 (2勝5敗0S)

セーブ 山崎 (2勝4敗26S)

首位と15.5ゲーム差 3位と4ゲーム差