【2018年8月3日対広島】
スターナイト巨人戦3連敗と最悪なチーム状態の中で迎えた首位広島3連戦。このカードで連敗ということになると、最下位、またはペナントレースからの脱落ということにもなりかねません。さてさて。
先発の東投手は5回2/3、2失点。ケガ明けで球数もいっていたので、イニングは食えませんでしたが、試合を作ってくれました。ランナーが出ても落ち着いてますね。並みの新人投手ではない。将来が楽しみです。
打線は久しぶりの連打が出ました。7回裏にはクリーンアップが3連打。打線の夜明けが見えてきましたね。ロペス選手はミスショットがあったりして、打ちあぐんだシーンもありましたが、筒香選手は強い当たりが見られるようになりました。ロペス選手は右方向のバッティングができているので、レフト方向への本塁打。筒香選手はとにかく本塁打が出ればいいなあと思います。
3点リードで迎えた9回表。ヤマヤス投手がセーブ場面で登場しました。1人目が見逃し三振。2人目、鈴木誠也選手はサード・倉本選手強襲の2ベース。と記録にありますが、モニターから見ている限りはエラーに近いと思いました。強い当たりではあったものの、倉本選手のグラブの下を通っていきました。倉本選手、腰を下ろしてしまいましたね。スタンディングで普通に捌けた当たりのように見えました。
腰を下ろしてしまうのって自信のなさだと思うんですよね。自分がダメだと思った瞬間、腰を下ろして、ボールを取るではなく止めることを先に考えちゃうんじゃないかなあ。私、子どものころ守備が下手(本当は全部下手だった)だったので、似たような心境になった覚えがあります。
2015年、2016年の倉本選手って守備範囲は広くないものの手堅い守備だったように思いました。守備率も悪くなかった。高田さんにUZRのことを言われて、意識したんじゃないですかね。勝手な想像ですけど。2017年、2018年と目の前のボールも取れなくなってしまいました。バウンドの変化や打球の回転などいろいろあるかと思いますけどね。その前に自信を無くすとなにもできなくなっちゃいますよね。
でも、倉本選手。バッティングは悪くない。本日は途中出場で2安打1四球でした。そのうちの1本はサヨナラ安打でした。
9回表は倉本選手のプレイをきっかけに3失点を喫してしまいました。しかし同点で迎えた11回裏。筒香選手のヒットを皮切りに石川選手が四球とサヨナラのチャンスを迎えます。2死1,2塁でラミレス監督は本日ノーヒットだった嶺井選手に代わり、代打・ウィーランド投手という奇策に出ました。
ベイスターズファンであれば、ウィーランド投手のバッティングが素晴らしいということを知っています。普通の投手であればバッターボックスの後ろに立ちますが、ウィーランド投手は前に立ちます。特にカープ戦に強い。昨季3本放った本塁打はいずれもカープ戦。野手もベンチには伊藤光選手しか残っていなかった。
思うんですけど、このとき、カープバッテリーの頭に翌日のスポーツ新聞の見出しが頭に思い浮かんだのではないかなあ。「代打ウィーランドがサヨナラ打」。衝撃的な見出しになりますね。カープバッテリーとしたら屈辱的なシナリオです。絶対に打たれたくはない。
スタジアムの盛り上がりは最骨頂。カープバッテリーは厳しい球を投げ込むも、ウィーランド投手はしっかりと四球を選びます。ここで打席に立つのが、カープ戦に強い倉本選手。スタジアムの熱気が落ち着いたところで倉本選手がサヨナラ打を放ちました。カープバッテリーも気が抜けてしまったのではないでしょうか。
倉本選手はまだ、持ってますね。守備も打撃も自信をもって、できることを一つ一つこなしてほしいなあと思います。憧れの石井琢朗選手になることはできませんが、倉本選手らしいプレーをずっと続けていってほしいと思います。代打でも守備固めでもひとつひとつ。周囲の声を気にしないでいい。ひとつひとつ。
さあ、ベイスターズさん。反撃開始…だよー。
8月3日 横浜スタジアム(ホーム)
De7×-6広島
勝利投手 藤岡 (1勝0敗0S)
本塁打 宮崎17号(7回裏2ラン)※Deのみ
首位から11.5ゲーム