アレックス・ラミレスの投手交代の問題

 14イニング連続無失点だった濵口投手が4連続押し出し四球。なにがあるかわかりませんね。

  一つ、理由として挙げられるのは、今季勝ちがついていないことに焦っていたのではないでしょうか。力んでしまうとストライクが入らなくなる。もともと、コントロール難のある投手で、魔球チェンジアップもどこにいくのかわからないところが長所なんですもんね。すごい好投をする日もあれば四球で自滅してしまうこともある。諸刃の剣みたいな投手です。

 この結果を招いた理由としてあげていいのかどうかわからないんですけど、ラミレス監督の投手交代について引っかかるというか。今のうちに言いたい。

 濱口投手の3回での申告敬遠ありつつの押し出し四球。申告敬遠はラミレス監督いつもの戦略。投手もそのへんは理解しているはずです。押し出し四球を4連続つづけたときは2死だったんですよね。ブルペンが準備するのも時間がかかる。コントロール難のある濵口投手にあの場面で申告敬遠するのは最適解だったのかどうかは微妙ですけど、いつもの戦略ですからね。どうこういうことはない。

 前回6回無失点、前々回7回無失点だった濵口投手が勝利投手になれなかった。こういうケースはベイスターズに多いですね。

 ラミレス監督は基本、先発投手を100球前後で代えることが多いですね。その理由は著書「CHANGE! 人とチームを強くする、ラミレス思考」によると、「故障せずに安定したピッチングをしてもらうため」ということだそうです。言葉だけを切り取れば「なるほど」とは思うんです。

 ラミレス監督は現役時代は外野手だったので、多分、投手の気持ちはわからない。投手交代時に内野陣はマウンドに集まるけど、外野手は投手交代時の投手の表情はわからないんですよね。ラミレス監督の弱点はここにある。

 それを補うように、バッターボックスに立って球のキレを確認したり、球速を確認して、先発投手が疲れているかどうか判断したりして、投手起用に苦心しているようです。

 元外野手監督としてさまざまな角度から選手を見極めていることに、私自身は賛同しています。ただ、限界はあるのかもしれないなとは思います。そして、チーム状況の悪い中でどこまで戦えるのか。今が監督力が問われているところではないか。と思うのです。

 まあ、でも、ベイスターズの監督として「こう戦う」という姿勢を見せつつ、今いる選手をどう使うか腐心しながらやってくれていますよね。全体的に理解はできる。後は選手がやるだけなんです。最後まで戦いきってほしい…だよー。

 ロペス選手の再度の離脱は痛いですけど、踏ん張ってほしい…だよー。

6月30日 横浜スタジアム(ホーム)

De1-15広島

敗戦投手 濵口 (0勝1敗0S)

本塁打  筒香19号(2回裏ソロ)※Deのみ