あくまでも頑固な嶺井博希問題

 いやあ、メッセンジャー投手、打てないですねえ。ずーっと打ててないような気がしますね。打てないわね。打てない。

  それでも先発・バリオス投手が頑張りました。6回自責点0。ストライク先行でテンポが良く、5回までは無失点でした。ツーシームでしょうか、沈む系のボールがよかったですね。

 0-0で迎えた7回表、バリオス投手が無死で植田選手にヒットを打たれて、ラミレス監督はすぐにエスコバー投手にスイッチします。福留選手、糸井選手と左打者がつながる上位打線。ところが福留選手のセンター前安打で無死1,3塁となってしまいます。糸井選手はエスコバー投手のストレートに打ち負けてショートフライ。1死1,3塁となったのでゲッツーにできる可能性も広がりました。

 ここで右の陽川選手。最近、調子を上げているそうですね。嶺井選手はほぼ全球高めの釣り球ストレートをエスコバー投手に要求します。3球ファールで1球ボール。次のファールをファースト・中川選手が落球してしまいます。

 ここで嶺井選手はエスコバー投手を落ち着かせるために牽制を挟みます。そして6球目。嶺井選手はまたも高めの釣り球を要求。さほどコントロールのよくないエスコバー投手はやや低め、いわゆる真ん中高めのストライクゾーンにボールを入れてしまいました。陽川選手がスイングしたボールはセンターバックスクリーン横に入る3ラン本塁打メッセンジャー投手がなかなか打てなかったこの試合。大きな決勝打となってしまいました。

 2013年にドラフト3位で入団した嶺井選手。2015年から頭角を現し、黒羽根選手、高城選手と捕手のポジション争いに参加するようになります。私見ですが、黒羽根、高城の両選手も含めて、これまでのベイスターズの捕手は外角一辺倒のリードが多かった。ところが、嶺井選手は当時から内角を攻める捕手だなあという印象を受けました。パスボールも多かったですけどね。

 昨年からですかね、嶺井選手がリードしているときの防御率が高いとベイスターズファンの中で話題になりましたね。でも、そのころから本日のような頑固な配球に徹する一面のようなものが見え隠れしていたような気がしました。5連続インコース攻めみたいなの。過去にもありませんでしたっけ。

 素人なんで、配球について詳しいわけではありませんけど、6球連続釣り球ストレートとか見ちゃうと、千鳥のノブ風に「ありゃ、なんじゃ?」と訝しがり気味にツッコミを入れてみたくなります。

 エスコバー投手のストレートは強さがあるので、振ってもらって内野フライか空振りを狙うのはわかるんです。ランナー3塁にいるので後逸が怖くて低めの変化球が要求しづらいのもわかるんです。

 でも、もう一つ違う選択肢を持ってもらいたかったなあと思うんですよね。高めストレートを連続で要求しちゃうど、バッターの目も慣れてきてしまって、軌道が頭の中に残りますもんね。

 いや、私見なんですけどね。私見私見うるさいって言われそうですけど。嶺井選手は1つのことに集中しすぎて周りが見えなくなる系の人なんじゃないかという気がします。

 嶺井選手にはもう一つ、捕手として大きくなってもらいたいんですよね。たまには頑固、たまには柔軟な思考を持ってもらって、ベイスターズを引っ張ってほしい…だよー。

6月26日 横浜スタジアム(ホーム)

De0-4阪神

敗戦投手 バリオス (2勝4敗0S)