山下幸輝と佐野恵太の違い問題

 やりましたね。泣きましたね。山下幸輝選手っていうのがいいですね。幸せの輝きを見せてくれましたね。今季初のサヨナラ勝ち…だよー。

  ベイスターズ・東投手、楽天・岸投手両先発で始まった本日の試合。予想通りの投手戦で試合が展開していきました。

 東投手はいつも通りのキレのある球で7回1/3、3失点。逆球や、アウトコース要求が甘いところに入る球などがあったところが反省点ですかね。先発投手としては岸投手の方が1枚上手だったように思います。

 岸投手はコントロールが抜群によかったです。中盤まではほぼ完ぺきでした。宮崎選手の2ラン本塁打は読み勝ち。これ以上の得点は見込めないのではないかと思っていました。

 ただ、終盤はコントロールが甘くなっていたように思いました。8回裏の代打佐野選手の初球はど真ん中のストレートでした。打ち急いだ佐野選手はバットの先に当ててしまいました。

 9回裏は岸投手の失投を筒香選手が捉えて本塁打で同点。10回裏は楽天の抑え、松井投手が登板。後がない桑原選手と山下選手の2人でサヨナラ勝ちをもぎとりました。

 引き合いに出すようで申し訳ないのですが、佐野選手との違いは「地獄を見てきたかどうか」じゃないかなあと思うのです。

 山下幸輝選手。昨季、エラーで2軍落ちをしてから1軍にあがることはありませんでした。最初はボールを投げることもできなかったほどに落ち込んだそうです。それでもあきらめずに地道にやってきて、この結果。本当に素晴らしい。

 佐野選手は再三チャンスをもらいながらモノにすることができていません。2軍戦では好成績であるようですが、1軍ではなかなか1本が出ない。

 野球は一瞬にかけるスポーツです。150㎞ものボールを棒で打ってなんぼの世界。ちょっとの集中力で結果が大きく分かれる世界。そういう意味では地獄を見た選手の方が強いのかもしれません。緩んでいられないですもんね。

 ちょうちょ事件の梶谷選手。よそ見事件の宮崎選手。キャンプ2軍落ち事件の筒香選手。ベイスターズのスター選手は皆、1回地獄を見ています。

 地獄を見てきた山下選手。ぜひ、このチャンスを逃さずに、つかんではなさないでほしい…だよー。

5月31日 横浜スタジアム(ホーム)

De4×-3楽天

勝利投手 山崎 (1勝1敗11S)

本塁打 宮崎9号(6回裏2ラン)、筒香13号(9回裏ソロ)※Deのみ