オープン戦、ランナーを背負ったときの東克樹と国吉佑樹問題

 3月11日のオープン戦では、ルーキーの東投手が先発のマウンドにあがりました。初回は先頭打者をショートへの内野安打でランナーを出してしまい、そのランナーを3塁まで進めさせてしまいましたが、なんとか0点に抑えました。

 一方、オープン戦で好調の国吉投手は3月10日に登板して四球を連発してサヨナラ本塁打を浴びてしまいました。

 あくまで、そしてまだ、オープン戦なので、参考記録というか。昨季はオープン戦首位打者がシリアコ選手。本塁打王が白崎選手だったので、あまり当てにならないよなあと思っていらっしゃるベイスターズファンの方も多いのではないでしょうか。

 ベテランや主力選手はオープン戦を調整期間と考えている人が多いんじゃないですかね。1.5軍クラスの選手はアピールする場と捉えている人が多いのかな。自チームだけでなく、相手チームもそう。

 昨季オープン戦のシリアコ選手は変化球対応は上手かったのですが、シーズンに入ると、ストライク・ボールぎりぎり低めの変化球に対応できなかった。白崎選手は流し打ちに取り組んでいたのですが、ケガで2軍落ちしてしまいましたね。オープン戦と日本シリーズではフォームが全く違っていました。

 で、東投手と国吉投手の話なんですけども。ランナーを背負ったときって、セットポジションになるわけですよね。ときには牽制したりもします。投球に入るまでの動作が全く違ってきます。考えることも増えますよね。

 そんななかで、自分のピッチングを立て直すことができるかどうか。ピッチャーとしては大事な能力です。

 東投手は立ち上がり、不運な内野安打からいろいろあってランナー3塁まで進めてしまいましたが、落ち着いた投球でなんとかしのぎました。国吉投手は四球で自分の首を絞めてしまいました。これでは、せっかく覚えたカットボールも台無しになっています。こういう投球を続けてしまうと敗戦処理だとしても、リリーフでは使いづらくなってしまいますね。

 東投手、いいですね。マウンド捌きが落ち着いています。ストレート、チェンジアップ、スライダー。どれもキレがある。ラミレス監督が期待しているだけのことはありますね。先発投手は濱口投手の肩の調子が心配なので、東投手が一本立ちしてくれるとありがたい存在になります。

 この3月という時期に、その選手は何ができて何ができないのか。オープン戦では、そういうところを私は観るようにしています。