2018年、ベイスターズのキープレイヤーは誰だ問題【投手編】

 前回「打者編」をやりましたんで、今回は「投手編」をお送りします…だよー。

 ベイスターズの投手陣の主な弱点は2つ。6枚目の先発と6回7回を投げられる中継ぎ。これに尽きるんですよね。メインキャストを支える脇役が弱い。これ、打撃陣と似ているのかもしれませんね。

 今永投手、石田投手、濱口投手、ウィーランド投手、井納投手に続く6枚目の先発として有望なのは、ルーキーの東投手、そして飯塚投手、綾部投手、平良投手。二軍では京山投手が虎視眈々とその座を狙っています。
 
 先発陣に関しては、”キープレイヤー”というより切磋琢磨してもらって、「誰か出てきてくれないかなあ」って思っているファンの方も多いのでしょうか。個人的には京山投手のストレートに惹かれていましてですね。2018年は1軍で1勝あげてくれないかなあと思ってます。

 私が”キープレイヤー”としてあげたいのは中継ぎの3人です。


【三上朋也投手】
 1年目は防御率2.33で21セーブ。2年目はケガでフルシーズン働けなかったものの、3年目となる2016年は防御率2.61で32ホールド。そして4年目となる2017年は防御率5.12で31ホールドでした。
 スリークォーターとサイドスローの二刀流という異色の投手。速いストレートとスライダーのキレが特徴ですが、荒れ球なのが玉にきず。キャッチャーが構えているところにボールがいかないことが多々あります。
 2017年はよく打たれましたね。CSでは満塁の場面で抑えましたが、日本シリーズ第6戦ではサヨナラ安打を浴びてしまい、最後の投手となってしまいました。
 この年、一番悔しい想いをしたのは三上投手のではないでしょうか。でも、三上投手はマウンドで表情を出しません。ベイスターズのドキュメンタリー作品『FOR REAL』でも、悔しさを顔には出していませんでした。
 喜怒哀楽を前面に出すヤマヤス投手の真逆。個人的には三上投手の方を応援したくなっちゃいます。
 2017年は何が悪かったんですかね。他チームに読まれてしまっているんでしょうか。2018年は、涼しい顔で相手打者をバッタバッタと倒していってほしいです。

【須田幸太投手】
 入団からしばらく先発投手としての起用が多く、敗戦処理やロングリリーフなど幅の広い使われ方をされていた須田投手ですが、2016年にやっと勝ちパターンの中継ぎ投手という役割を与えられ、大車輪の活躍。しかし、シーズン後半に左太腿裏の肉離れを起こしてしまう。
 このことがきっかけで2017年はフォームをやや変えましたね。やや腰を下ろしたセットポジション。その甲斐なく防御率8.10。シュート回転して真ん中に入ってくるボールが多かったですね。
 好調時には糸を引くようなストレート、バットの芯をわずかに外すカットボール、針に糸を通すようなアウトコースのコントロール。この投手のマウンド捌きに魅了されたファンの方も多いでしょう。
 無死満塁の大ピンチのマウンド。ベイスターズの中でこの舞台で1番似合うのは須田投手ではないでしょうか。♪ナーナーナナナナナナーナー。須田投手の登場曲、嵐『Guts!』では「逆風を受けて戦う君、勝利をつかみとれ」的な意の歌詞があります。これはファンの総意ではないでしょうか。須田投手の活躍次第でチームの勝利数に大きな影響を及ぼすはずだと私は思っています。

田中健二朗投手】
 須田投手と同じように先発やロングリリーフなどで使われ、1軍2軍を行ったり来たりしていたタナケン投手は2015年に中継ぎとしてブレイク。続く2016年も獅子奮迅の活躍をしてくれてましたが、2017年は防御率4.47。WHIPは2016年よりもよかったのですが、大事なところで打たれてしまう印象がありました。2017年は敗戦処理としてマウンドに上がることも多かったですね。
 タナケン投手はオラオラ顔からの相手打者のタイミングを外すスローカーブが特徴です。リリーバーはやはり戦う顔をしている選手にマウンドに上がってもらいたいですね。2018年もランナーを背負ったときのタナケン投手のあの顔を観たいです。


 ほかにもエスコバー投手、加賀投手、砂田投手が6回7回を任せたい投手がいるんですけどね。加賀投手、砂田投手はワンポイントでの起用が主でいいと思うんです。上記3選手はエスコバー投手の役割を分配したいかな。

 エスコバー投手も含めた3選手には6回7回だけでなく、延長時、1点も献上できないような試合で1イニング完全に任せたいんですよね。2017年は1人1殺的な細かい継投策が多かった。

 98年の優勝時は中継ぎのローテーション制をとっていたんですけど、この4選手には疲労蓄積を軽減するためにも1イニングはしっかり投げてほしいと思います。

 今回、中継ぎに焦点を当てたかったがために、上記3選手を選びましたが、次点というか投手編の”キープレイヤー”として井納投手もあげたかったです。スタミナのある井納投手がイニングを食ってくれれば、中継ぎ投手も楽になるんですよね。あれ。なんか、投手編の一番の”キープレイヤー”は井納投手なんじゃないかという気がしてきた。まあいいや。もう書いちゃったし。