山崎康晃のスライダーは夏場を乗り越えるための助けになるのか問題

7月25日 甲子園球場(ビジター)

De1-0阪神

勝利投手 今永 (7勝5敗0S)

セーブ 山崎康 (2勝1敗16S)

本塁打 筒香15号(7回表ソロ)

首位から10ゲーム

 

 勝った上に同率2位…だよー。

 

 今永投手は完全に一皮むけましたね。ストレート、変化球のキレ、コントロール、投球テンポ、間合いの取り方、どれをとっても一級品になりつつありますね。1点もらっても力みがない。安定感抜群でした。このままエースになっちゃうのかなあ。

 

 あと、今永投手の「…だよー問題」に関してですけど。しばらく、自分のエントリーで「…だよー」を使っててわかったのですが、「相手チームを気遣って」、「でも、今、目の前にいるお客さんを沸かせたい」。この狭間を彷徨った上で出てきた言葉なんだろうなということを確信しつつあります。語尾って、主張を強めたいのか、弱めたいとか、どう伝えたいのかを決めてしまう力があるんだなあと思うようになりました。インタビューのあの一瞬で、いろいろと言葉を探って考えてようとした今永投手は、やっぱりクレバーな投手なのだなあと思いました。甲子園のヒロインでは使えないでしょうけど、次にハマスタヒロインがあったら、また言ってほしいですね。

 

 8回登板の三上投手もストレートが走ってましたし、初球を捉えた筒香選手もさすがでした。筒香選手はもう完全復活と言っていいのではないでしょうか。どうでしょう。

 

 そしてヤマヤス投手。新人時代はクロスステップから繰り出すツーシームを決め球にして山のように三振を積み上げました。

 

 2年目はこのツーシームがうまく落ちずに苦しみましたね。夏場の地獄のようなハマスタ阪神3連戦は、記憶に新しいです。秋からはストレート中心の配球に変えてましたね。

 

 本日の試合では1人目の上本選手をスライダーで空振り三振をとりました。スライダーを決め球にした投球を私は初めて見たような気がするのですが、どうでしょう。過去にありましたかね。

 

 ヤマヤス投手は夏場が苦手だそうですが、今年の夏を乗り越えるには、このスライダーをいかに武器にしていくかがカギになるような気がします。昔、横浜の守護神だった佐々木主浩氏のフォークのような圧倒的な決め球があるわけではないので、キレと組み立てでなんとかするしかないと思うのです。

 

 人気は圧倒的なんですけどね。性格も圧倒的です。新人から2年連続30セーブもすごいです。でも、僕らオールドファンは、斉藤明夫遠藤一彦佐々木主浩クルーンと圧倒的なクローザーを見ているんで、簡単に認めませんよ。ヤマヤス投手にはもう一つ上、いや、何百段か上のレベルまで駆け上がっていってほしいと思うん…だよー。