2017前半戦、桑原将志問題

5月18日 マツダスタジアム(ビジター)

De2-9広島

敗戦投手 平良 (1勝1敗0S)

 ベイスターズファンの皆さん、お元気ですか。広島ビジター3連戦のうち、2つ、大敗を喫してしまいましたね。最近ファンになったお若い方々は辛い気分になっている方も多いのではないでしょうか。辛い日があるのは人生も同じです。

 本日の試合は先発の平良選手が2回で6失点という大量点を献上してしまいました。コントロールはさほど悪くなかったようですが、キレがあまりよくなかったような印象を受けました。内野陣がマウンドに声を掛ける姿が少なかったのも印象的でした。ちょっと、気になります。

 前日に劇的な逆転勝利をおさめたにもかかわらず、ベイスターズは勢いに乗り切れないですね。本日の試合でも初回の2点だけで打線が沈黙してしまいました。

 打線に関しては重要な位置に座る1番と4番、桑原選手と筒香選手の調子が今一つ。本日4番の筒香選手は欠場しましたが、このことがベイスターズがいまいち調子に乗り切れない理由の一つとしてあげられるのではないでしょうか。筒香選手に関してはこれまでも何度か書きましたので、今回は桑原選手について。

 桑原選手のバッティングの魅力はボールを前で上手く捌くところにあると思います。2番に座る梶谷選手と真逆なんですね。梶谷選手はバットスイングの速さからか、ボールを後ろで捌きます。膝をあまり曲げることがなく、ステップが小さく、腰で一気に振り抜きます。下半身がしっかりしているので、調子のいい時は全くブレない。調子の悪いときはボールを追いかけるように膝を曲げてスイングをしてしまいます。

 ボールを前で捌く桑原選手はステップが大きいものの膝が柔らかいので重心はブレない。スローで確認してみると、よくこんなフォームで打てるなあと思ってしまいます。真似してみるとよくわかりますよ。立っていられなくなりますから。

 多分、2人とも下半身がしっかりしているのは同じ。桑原選手はその上で下半身に柔らかさを持ち合わせているのではないかと思います。

 その桑原選手。調子が悪いと言われていますが、全くヒットが出ていないわけではないのです。1番打者としては合格点をあげられるような打率ではないのですが、たまに長打も出ます。しかしですね。よく見ると、高めのストレート系は長打に持って行けているのですが、低めのストレート系に差し込まれているように見えます。ほんの一瞬、迷いが生じているから差し込まれているのではないかと、勝手に私は推測しているのですが、どうでしょう。

 以下はド素人の想像なのですけど。桑原選手はキャリアアップを目指し、四球も見れるような打者になろうとした。1番打者は出塁率も期待されます。また、昨年は規定に達しているにも関わらず38とあまり多い方ではない。しかし、バッティングスタイルとして、前でボールを捌く打者なので、瞬間でボール・ストライクを判断しなければならない。そこで躊躇しているのではないか。躊躇しているから手が出なくなってしまっているのではないか。どうでしょうか。もし、不調の原因がこの辺りにあるとしたら、結構、悩みが深いのではないかと思ってしまいます。

 でも、超えてもらわないと困るのです。シーズン序盤の倉本選手も苦労して、今、乗り越えつつあるわけですから、桑原選手も乗り越えられるはずです。そして、桑原選手の浮上がないと、ベイスターズの浮上もありません。前で捌いてカットしてカットして粘って四球をもぎとる系の選手ですよ。桑原選手は。「前で捌いてもいい、たくましく育て」。この言葉を桑原選手に捧げたいと思います。なんだそりゃ。