急に崩れる濵口遥大、自分自身で方法論を探さなくてはならない問題

5月16日 尾道しまなみ球場(ビジター)

De1-10広島

敗戦投手 濱口 (2勝3敗0S)

 負けましたねー。ルーキー2人が打たれて負けたので、もー、しゃーない。こう思ったベイファンの方は少なからずいらっしゃったのではないでしょうか。

 

 今年ドラ1の濱口投手は4回までノーヒットピッチングでしたが、1点獲った後の5回。勝利投手の権利を獲得できそうな5回に突如崩れてしまいました。試合後、濱口投手は「1点取ってもらって大事にいきすぎました。少し慌てました」と振り返っています。先頭打者から四球を続けてしまったので、大事にいって四球⇒慌ててストライクを取りにいって打たれる。長きにわたってプロ野球を観戦している皆さんは、これまでも何度かは見たことのある光景だったかと思います。特に今回はバントの構えをしているノムスケ投手を四球に出すというほどの荒れ具合でした。

 濱口投手は前回、5月9日登板も3回に突如崩れて5点を献上してしまっています。このときも先頭にヒットを打たれて四球、ワイルドピッチ、四球とわかりやすい崩れ方をしてしまっていました。

 多分、本人、このときにわかると思うのですよ。「あ、ヤバい」と。取り戻そうと思えば思うほど、力んでしまって四球を出してしまう。なんか、日常生活だったり、仕事だったり、テストだったり、焦れば焦るほど、失敗を積み重ねてしまうことってありませんかね。これってあるあるじゃないですかね。

 対処法というか、「ヤバいな」と思ったところから、普通に力を発揮するようなところまで戻すことができるかどうかって、自身の心理状態をどううまく手懐けるかっていうところだったりすると思うのです。ということは、本人次第。本人がその方法論を見つけ出せるかどうかにかかっているような気がするのです。メンタルコーチみたいな人がいろいろ提案することはあるかもしれませんが、それも自分に合う合わないがあるでしょうしね。

 濱口投手はストレート、スライダー、チェンジアップと、しっかり腕を振って投げられる投手なので、ストライクゾーン周辺に投げてくれれば、そうは打たれないと思います。どうにか、この問題を乗り越え、崩れそうなときに慌てずに一つ一つストライクを投げていける投手になってくれたらいいなあと思います。