筒香嘉智のバットにファンの夢が乗りすぎてる問題

5月5日 横浜スタジアム(ホーム)

De6-1ヤクルト

勝利投手 井納 (1勝2敗0S)

本塁打  筒香2号(5回裏3ラン)※Deのみ

 子どもの日に筒香選手に本塁打が出ましたね。ナイターでしたけど、喜んで帰ることのできたチビベイファンも多かったのではないでしょうか。

 昨年だったかなあ。1昨年前だったかなあ。東京ドームで筒香選手が本塁打を放ったレギュラーシーズンの試合を観戦をしたときのことです。筒香選手のユニフォームを着た小学生の男の子4,5人で「ツツゴーがパコーンだもんなー。すげーなー」と声を高らかに上機嫌でドームシティを闊歩していました。

 ぼっち観戦の帰り。私は小学生だったころを振り返りました。あのときの私は屋鋪選手の盗塁に一目ぼれをしていました。スタートを切ったときの躍動感。セカンドベースに滑り込む力強さ。後頭部が絶壁なのでヘルメットが飛ばないように抑える手。ユニフォームのマリンカラーに映える赤い手袋。私の中でのスーパースターでした。この子たちが筒香選手を見る目は私が屋鋪選手を見ていた目と同じなのかもしれないな。そう感じました。

 本日筒香選手が放った本塁打は真ん中あたりに入ってきたストレート系のボール。左中間に大きな放物線を描きました。フォロースル—がまた味わい深いですね。石川雄洋選手の流し打ちのフォロースル—にちょっと似ているなあと思ったのは私だけでしょうか。

 先日、筒香選手の完全体はどこにあるのか、こんな記事を書いたのですけど、これによると、っていうか私が勝手に思っていることなのですけど、第二形態を飛び越してもう完全体になっちゃったじゃない。これから本塁打を連発しちゃうよ。どうしよう。優勝しちゃう。

 人間ってのは欲深いもので、第二形態(外の変化球をライトスタンドへ…真ん中でもいいけど)も見てみたくなるのです。筒香選手のライトスタンドへの本塁打も盛り上がるのですよね。ハマスタのスロー映像だと内野席に座っている後ろの観客が1人、また1人と立ち上がっていくのがたまらないのですよね。

 あ。私は筒香選手にあの子どもたちのように夢を乗せてしまっている。40過ぎたうだつの上がらないおっさんが齢半分近く若い青年に夢を乗せてしまっている。恥ずかしい。小躍りしている私の心を少し抑えつつ、6日の観戦に控えようと思います。