浩康さんは広島の琢朗さんになってくれるのか問題

4月1日 神宮(ビジター)

De6-1ヤクルト

勝利投手 クライン(1勝0敗0S)

2試合 1勝 1敗

 勝ちましたね。梶谷選手とロペス選手が絶好調。桑原選手とシリアコ選手にヒットが出て、コントロールに難があったクライン投手が、まあちょっと高めの球が多かったですが、5回98球1失点となんとかまとめてくれました。もう一人心配だった倉本選手もヒットは出なかったものの、粘って四球、きっちり送りバントと、いい仕事をしてくれました。我慢してくれればそのうちヒットも出るでしょう。

 本日の試合のポイントは田中浩康選手のバスターにあったと思います。2対1の1点リードで迎えた6回の表。5番シリアコ選手のヒットで0アウトランナー1塁。02からバスターでランナー1,2塁としました。この2ストライクまでは、ごめんなさい、見れてなかったのですけどバント失敗したんですかね。見れてないのでわからないのですけど。でも、まとめ動画でアップされていた、あのヒットの後の浩康さんの表情がたまらなくいいですね。なんか、ヤクルトファンの皆さんから浩康さんが好かれていた意味が少しわかるような気がします。開幕初戦での浩康さんへの拍手とか、村上春樹さんとも手紙のやり取りとかしてたりしてね。

 改めて、浩康さんのオープン戦のヒット集なんかを見始めるともう、たまんないですね。12塁間のヒットと3遊間のヒットと3塁線を抜けるヒットとショートの頭の上、セカンドの頭の上に落とすヒット。全部渋すぎるわ。ベイスターズばっかり見ていて、浩康さんのことをよく知らなくてヤクファンの皆さん、ごめんなさい。今、好きになった。超好きになったわ。ピロピロする。俺、なんかピロピロしてきた。

 ラミレス監督が田中浩康選手を6番に据えた意味合いが、後になってじわじわと味が染みてきますよ。後味に浩康さんの出汁が利いてきますよ。

 ただ、まだちょっと気になっているのは、ベイスターズの中で浩康さんって、まだ浮いた存在じゃないですかね。そんなことないですか。もっと、ベンチ内で浩康さんに喋らせた方がいいですよ。っていうことを何でド素人の私が述べたかというと、98年のベイスターズ優勝時、いや、そのちょっと前か。石井琢朗さんが巨人からトレードで横浜に来た駒田さんに思ったことが「この人にもっと喋らせよう」ということだったからですよ。やっぱり、トレードで新しく球団に入った選手って、いくらベテランでも何か言いずらいでしょ。会社なんかでもそうだと思うんですけど。新しい部署はその部署でのやり方っていうのがあるんで、郷に入ったら郷に従えで始めなきゃいけないわけですよ。そうなると、いくらベテランでも言いたいことがあってもなかなか喋れない。

 だからですね、ベイスターズが98年に優勝したのって、かなりヤジを浴びせられていたけど駒田さんの存在が大きかったわけで、広島カープが躍進したのって、石井琢朗さんの存在が大きいのだと思うのですよ。タナキクマルが育ったのって石井琢朗さんの力が大きかったんじゃないのですかね。堂林さん、育ってないけど。

 ということでですね。今年のシーズンは浩康さんがチームでどんな存在になっていくかというのが注目です。筒香選手あたりが浩康さんにどんどん話しかけていってほしいですね。まだイン須田グラムの須田浩康2ショットくらいしか見れてないですからね。