2017年セリーグ展望でベイスターズが上位に選ばれすぎてる問題

 開幕前夜でございます。いかがお過ごしでしょうか。試合が待ちきれませんね。

 この時期になるとスポーツニュース番組やスポーツ紙は順位予想で時間や紙面を割きますね。毎年、ベイスターズは各解説者に最下位予想をされてしまうのが通常でしたが、今年は2位3位が多く、1位予想をする解説者も現れているほど、上位真っ盛り。ファンの頭も花畑でスキップしてしまいそうなほど、惚けてしまいます。

 よくよく考えて見ると、昨年優勝の広島さんはタナキクマルの上位打線から先発ブルペン陣の充実と駒がそろっているし、読売さんはFAでごっそり選手を獲得し、額面通りでいけば優勝間違いないほどの選手がそろっています。阪神さんは先発陣がしっかりしていて、ヤクルトさんは恐怖打撃陣が控えています。中日さんは小笠原・柳あたりが先発で1本立ちしてくると、いいチームになりそうです。

 ここで一旦、独断と偏見がありますが、ベイスターズのポジポイントとネガポイントを整理してみます。

■ポジポイント

・筒香選手を中心にした充実の打撃陣。

・中心選手に20代が多い

ブルペン陣の充実

■ネガポイント

・先発陣の駒が足りない?

・若い選手が多いので波が激しそう

三浦大輔投手の穴…要所をおさえてくれるベテランが少ない

・昨年ブレイクした選手が多いので、研究される?

 こんなところでしょうか。打撃陣に関してはシリアコ・田中浩といった新戦力が加わったことで厚みが増しましたね。オープン戦の関根・佐野・白崎選手の好調も含めて考えると、誰かがケガをしても補えるほどの駒がそろってきました。昨年ブレイクした桑原・倉本選手が他球団から研究されて不調に陥ったとしても、言うほど痛くないというか、二軍にも細川・網谷といった選手もいますんで、野手に関しては楽しみの部分が勝ってますね。

 問題は投手とベテラン不足じゃないでしょうか。先発は駒が不足してますね。現状のローテは石田・井納・今永・クライン・ウィーランド・濱口(順不同)といったところでしょうか。クライン投手は制球難が気がかりで、濱口はまだルーキーなので計算しづらい。ウィーランド投手は腰痛持ち。この3枚に変動がありそうですね。久保・三嶋投手あたりが2軍でしっかりと実績をつくって戻ってくれると最適なのですが。

 ブルペンはここ数年で珍しく充実してます。タナケン・須田ァ・三上様といった盤石の3投手と今年は調子のよさそうなヤマヤス、そして新戦力のパットン投手とブルペンローテーションを組めそうな布陣です。荒れ球の三上様は置いておいて、タナケン・須田ァの2投手あたりが、研究されてくると嫌ですね。

 割とブレイク2年目のジンクスに陥る可能性のある選手が多いので、そのあたりをうまく跳ね返せるかというところが一つ、課題といいますか、ビシッと人間的にしっかりした生え抜きのベテラン選手がベンチにいてくれて、アドバイスしてくれるとありがたいのですけどね。若い選手が多いと、勢いがあっても経験値の少なさから連勝連敗みたいな波が出ちゃう。オープン戦の負け方とか、嫌な負け方が多かったのが気になります。

 当たり前のことを言うようですけど、6,7回まで3点以内で抑え切れる試合を前半戦でどれだけ多くつくれるかにかかってくると思うんです。それには順位予想で上位にきてても調子に乗らないこと。まず、目標は前半戦5割ターン。もつれてくれれば、優勝の芽が出てくるのではないかと思います。