結局、ベイスターズのセカンドとサードは誰になるのか問題

 キャンプが始まりました。シーズンへの期待が高まる季節です。ベイスターズファンとしては、新加入(新人、新外人、移籍加入)選手はどういった選手なのか確認してみたりと2017年のチームを想像できる、ある種楽しい時期なのかもしれません。特にラミレス監督の語録などは涎が垂れそうなほどのご馳走です。

 私は見ていないのですが、TBSチャンネルで放送された『横浜DeNAベイスターズ 2017シーズン始動スペシャル』ラミレス監督独占インタビューでは次のようなことを語られていたようですね。

セカンド田中浩康エリアン宮崎で競ってもらいます」

「打順は2パターン考えています。

 1中桑原、2右梶谷、3一ロペス、4左筒香、5三シリアコ、6遊倉本、7二田中、8捕戸柱

 1中桑原、2二エリアン、3右梶谷、4左筒香、5一ロペス、6三宮崎、7遊倉本、8捕戸柱」

一つ、気になったのは2番打者です。梶谷選手の2番に固執しているのかと思いきや、そうでもないようですね。2016年シーズンを見てもわかるように、ラミレス監督はチーム状況によって柔軟に考え方を変えていく采配をとることのできる人物だということがうかがえます。また、の打順では、機動力とコンタクト率を重視しているように思えます。「破壊力のある打線」を目指していたように見えましたが、こちらも考え方を変えたようです。

 ラミ監督、スモール野球徹底宣言 犠打目標「100」

ラミレス監督「昨年はバントの重要性を認識できず、多くのミスをして敗れた試合もあった。我々の目標は80勝。細かいことができれば達成できる」。「外国監督は好きではないと思われがちだが、私はスモールベースボールが非常に重要だと考えている」

 そうなってくると、田中浩康、石川雄洋両選手にもチャンスが回ってきます。ベイスターズファンの今季関心事の一つ、「セカンドサードは誰になるのか問題」は一層と混迷が深まってまいりました。

 とりあえず、現時点でのセカンドサードレギュラー候補を順不同であげてみます。

宮敏郎、エリアン・エレラ、白崎浩之、石川雄洋、田中浩康アウディ・シリアコ、山下幸輝、山崎憲晴、柴田竜拓、飛雄馬

 2016年シーズン後半は宮崎・エリアン体制が多かったですが、ソロアーティスト・白崎選手もケツに火がついているころでしょうし、右肘デストロイヤー・石川選手も髪を黒に染め直しており、意気込みが感じられます。シリアコ選手は、守備に不安を感じていましたが、キャンプでは軽快な動きを見せているようです。

 私個人の希望としては、宮崎・白崎の両選手にレギュラーをつかみ取ってもらいたい。もちろん、エリアン選手は持ち前の明るい性格、CS3戦目のバントなど、チームに貢献する役割を十分に果たしてくれる力を持っています。田中・シリアコ両選手は新戦力として頑張ってもらいたいですが、宮崎・白崎の両崎選手は、まだ伸びしろがありそうな予感を感じさせてくれています。特に白崎選手は飛ばす才能を持っていながら、実は1,2塁間を抜けるような流し打ちも結構、打ってたりします。2人はケガがなければ、メンタルが強ければというほんのちょっとの部分でレギュラーを取り切れてないのかなと。いや、宮選手はレギュラーでいいんじゃないかと思ってるのですけど。

 そういえば、ラミレス監督のマスコミ対応ってフェイクというか、「言ってることとやってることがほのかに違う」ことがありますね。上記の語録も本音ではないのかもしれません。どちらかというと、選手へのケツ叩きや他チームへの牽制という意味合いが込められていたりもするように見えます。

 いずれにせよ、キャンプからオープン戦にかけて、セカンドサードを誰に期待をかけ、誰を起用していくのか、ラミレス監督の動向が気になります。楽しみですね。