山崎康晃のブルペン球数問題

8月2日 横浜スタジアム(ホーム)

De2-6阪神

敗戦投手 山崎康(2勝3敗24S)

本塁打(Deのみ) 後藤 1号(8回裏ソロ)

100試合 48勝 49敗 3分 首位と11ゲーム差 3位

 2試合連続で辛い負け方です。抑えのエースが打たれたのは痛いですね。調子が上向き加減の阪神戦初戦を落としたのも痛いです。前回エントリーにも書きましたが、引きずらないようにしてほしいです。

 相手先発投手の岩貞はストレート、変化球ともにコントロール、キレが抜群によかったですね。ベイスターズ先発の久保康友投手も危なげないピッチングでした。

 8回裏に後藤ゴメス選手が同点ソロ本塁打を放ったところで2対2。試合は振り出しに戻ります。両先発投手はどちらも2失点。勝負はリリーフ陣にゆだねられました。

 誤算は抑えのエース・山崎康晃投手でした。先頭打者のゴメスには高めのストレートをバットを折られながらレフト前に持っていかれます。鳥谷選手にも低めの球(ツーシーム?)を拾われて2ベース。ここで、北條には捕手を座らせながら敬遠しますが、全てボールがシュート回転していました。つづく江越を打ち取りますが、高山を四球押し出し。大和にはスライダーを押っ付けられてライト前に運ばれてしまいます。もう一つ併殺崩れで1点。計4点も取られてしまいました。

 ここ数か月、ヤマヤスは3者凡退で抑えたことがありません。必ずランナーを出しています。毎回ひやひやさせられてますね。昨年とは大違いです。この違いはなんなんでしょう。思い当たるものを3点ほどあげてみました。

 1つ目はクロスステップが浅くなったこと。深いクロスステップは右打者から見ると背中からボールがやってくるように感じられます。しかし、昨年序盤の東京ドーム巨人戦で、ヤマヤスを見た解説の桑田真澄さんが「この投げ方は、今年はしょうがないけど、なおした方がいい」と言ってました。体に負担がかかりやすい投げ方なのだそうです。そう言われてみると、ヤマヤスには長く現役生活を送ってほしいので、なおしてもらった方がいいなあと思いました。

 もう1つは研究されてるのではないか。2年目のジンクスなのではないかということ。昨年序盤の圧倒的な勢いがないですね。「もしかしたら打たれるかもしれない」という雰囲気を感じてしまいます。

 最後にブルペンの球数が少ないということ。これが重要です。ネタ元はTHE PAGE。「肩の作り方も短くまとめて、最後だけ集中してピシッとまとめるように心がけています。最近は、ブルペンで10球も投げていません」と本人が言っています。

 実際、私は7月19日の神宮球場ブルペンを確認しました。ブルペンで投げたのは7回ころ。確かに10球投げてなかったですね。8回になるとブルペンから下がっていました。この日も0点には抑えたのですが、2アウトから2本のヒットを打たれました。

 これが、今のヤマヤスのルーティンなのですかね。8回くらいにブルペン入って、ぎりぎりまで肩をつくっていった方がいいんじゃないですかね。ここしばらく、ヤマヤスの登板ってしり上がりなんですよ。先頭打者、2人目くらいまで球が高いですし、ツーシームもあまり落ちてない。5人目くらいになって、やっと調子が出てくる。生焼けのもつ焼き食わされてる感じがしますね。飲み込むまで時間がかかる。「ちゃんと焼いとけばよかった」って後悔しますよね。もつ焼きって。

 勢いのあるチームは生半可では抑えられません。イニング頭から最高のパフォーマンスを披露してもらうには、ブルペンワークにかかってくると思うのです。

 これからは阪神—中日—巨人ー広島と大事なカードが続きます。ブルペン陣にはもうひと踏ん張りしてもらいたいと切に願う次第でございます。

 やっぱり、野球って投手が大事なんですかねえ。