筒香嘉智の欲しいところで本塁打をいただける問題

7月27日 ナゴヤドーム(ビジター)

De2-0中日

勝利投手 ペトリック(2勝1敗0S)

本塁打(Deのみ) 筒香 29号(8回表ソロ)

95試合 46勝 46敗 3分 首位と10ゲーム差 3位

 ぺトリックが6回途中で無失点というのは驚きましたね。いけるじゃないですか。ようつべで投球内容を拝見したのですが、余裕を持って投げてましたね。ストレートはそれほど速くないのですが、バットの芯を外してます。ブレ球なのでしょうか。変化球はうまく引っかけさせてましたね。ヒロインでも、「ゴロを打たせるのが持ち味」と自身がコメントしていたので、この試合こそがぺトリック本来の投球なのでしょう。打てそうで打てない投手ということなのでしょうか。中日打線の調子がよくないということもあって、素晴らしい結果となりましたね。

 相手投手は中日エースの大野でした。早々打てる投手ではありませんが、1点目は相手のミスから。2点目は筒香選手のソロ本塁打でした。1対0の8回表。内角高めの逆玉でしたね。本当に欲しいところで打ってくれた本塁打でした。ごちそうさまです。

 ホームランキング争いでヤクルトの山田選手にすさまじい追い上げをみせている筒香選手。世間的にはこの追い上げに焦点を当てているようです。しかし、評価すべきところは「ここでホームランを打ってほしい」というところで打ってくれているところなんですよね。特に後半戦では顕著ですね。ここで、今季「もう、ここで筒香がホームラン打つしかないよ。そうじゃないと勝てないよ。頼む。お願い。え? あれ? 行っちゃう? 入った? ホームラン? ウソ? マジ? うおおおおおおお。今日、勝ったあああああ」本塁打を振り返ってみましょう。

6月4日ロッテ戦ホーム    5対5 10回裏 2アウトランナーなし  サヨナラソロ本塁打

7月7日ヤクルト戦ホーム   0対2 6回裏 0アウトランナー1,2塁 逆転3ラン本塁打     

7月19日ヤクルト戦ビジター 8対8 9回表 1アウトランナーなし  逆転ソロ本塁打

7月22日巨人戦ホーム    2対2 12回裏 1アウトランナーなし  サヨナラソロ本塁打

※2列目は筒香選手が打席に立ったときのスコアです。

 ちなみに7月12日にも1点差にするソロ本塁打を放ち、最終的にはロペスのサヨナラ本塁打で勝った試合がありましたね。

 もう、これはある種一本釣りですよ。”ハマの一本釣り”。まるで鯨を捕りに行く大洋漁業の漁師のようです。よくわかりませんが。

 特に本日の試合はほぼボール球をライトスタンドに叩きこんでいます。狙って打ったとしか思えません。そういえばサヨナラ本塁打を放った7月22日のヒロインでは、インタビュアーの「あの場面を振り返ってどうですか?」の質問に「点とるしかなかったので、後ろにロペス選手もいますし、強い打球を打ちにいって、ホームランになってくれてよかったです」と振り返っていました。シーズン前、テレビ朝日Get sports」では「ここで一発打ってほしいなというところで期待に応える選手になりたい」と意気込みを語っていましたね。

 思い通りじゃないですか。「ホームランを狙う」を「強い打球を打つ」と言い換えているだけです。ま、狙って打とうとしたら力が入りすぎて打てなくなるということもあるのでしょうけどね。

 前半戦はケガもあって、あまり調子がよくなかった筒香選手ですけども、すり足打法が体になじんできたのでしょうか。苦手としているストレートにも対応できてきているように思えます。今後も「一発打ってほしいな」というときに「強い打球」を心がけて、「ホームラン」を打ってほしいですね。

 にしても、すげえ選手だなあ。よく育ってくれたわあ。