ベイスターズ、新マシンガン打線に足りないもの問題 ~今のメンバーを98組と当てはめてみる

7月23日 横浜スタジアム(ホーム)

De6-4巨人

勝利投手 ザガースキー(3勝0敗0S)

セーブ  山崎康(2勝2敗22S)

92試合 44勝 45敗 3分 首位と11.5ゲーム差 3位

 気持ちいい勝ち方でしたね。筒香以外で勝てました。新マシンガン打線の新芽みたいなものをかすかに感じられた試合でした。

 先発陣がピリッとしないですね。中継ぎ陣の休む間がありません。完投型の山口投手がケガをしているのが痛いです。ブロードウェイとかいう、新しい中継ぎ投手を獲得しましたが、まだ、使ってみないとわかりませんし、ちょっと、頑張ってほしいですね。井納投手は1試合投げ切るくらいのピッチングをしてほしいです。あと、捕手陣はもうちょい、インコースも攻めてほしいかな。

 井納投手が6回に突如荒れた直後に逆転というのは大きかったですね。まるで、私の前日のエントリーに応えるような活躍ぶりでした。また、下園、白崎、桑原の連打っていうのがいいですね。筒香以外の選手で勝ったというのは、大きな収穫でした。次の選手につなげる意識みたいなものを感じましたね。

 ちょっと今、当たりが止まりつつある梶谷選手、ロペス選手などにもこの輪に入ってもらえるといいですね。梶谷選手のヒロインってしばらく見てないですもんね。これからも、ベイスターズには怖い選手がいるということをアピールしてほしいです。

 ここでですね、前々から98年組と今のメンバーの比較っていうのをやりたくなったので、私なりの視点ではありますが、お付き合いいただけると幸いです。ネット上では、結構やってる人多いんですけどね。やくみつるなんかも、「今の状況が98年のちょっと前くらいの状態に似ている」って言ってましたし。ま、ここのブログでは、『どうしたら優勝できるのか』がテーマですので、当てはめながら、問題点をあぶりだせればなと。

 では、攻撃陣から。

1 中 桑原波留 

雰囲気がちょっと似てますよね。突撃隊というか、守備でも怖いものなしにボールに飛び込む姿勢というか。98年は波留が2番でしたが、それまでは1番を張ってましたね。そういう意味でも似てるかも。でも波留の方が器用だったかな。

2 五 エリアンローズ・進藤

エリアンがローズ、進藤に似ているのは勝負強さだけかもしれません。ローズ、進藤の守備って、安定感半端なかったです。エリアンは肩がいいですけど、送球が荒いんですよね。

3 右 梶谷鈴木尚

まるで似てませんけどね。梶谷は足が速くて守備もいい。鈴木尚は足が遅くて守備もだめ。バッティングの際、梶谷は膝が硬くて、鈴木尚は膝が柔らかい。ただ、梶谷が打の部分で鈴木尚レベルに少しでも近づけられれば優勝に近づけられるのではないかと思います。

4 左 筒香鈴木尚・ローズ

筒香入団当初って鈴木尚のバッティングフォームにすごい似てましたね。鈴木尚の膝の柔らかさって変化球に対応できるんですよね。変化球をレフト方向のスタンドに持っていくときのバッティングフォームは今でもちょっと似てますね。しかし、現在の筒香は鈴木尚以上。打の活躍ぶりはローズに匹敵しますね。相手投手は投げるところがない。

5 一 ロペス駒田

巨人から入団して、ファーストの守備が上手。一発の魅力があって、内野のリーダーシップが取れるベテラン選手。立場的なものも含めて似てますね。

6 遊 倉本石井琢鈴木尚

神奈川県出身の倉本選手は小学生時代に石井琢朗に憧れ、横浜DeNAベイスターズに入団。石井に会うなり「あの応援歌を引き継がせてください」と直訴。現在は長らく愛された石井琢応援歌の一つ前のものが倉本のものになっている。倉本は守備はうまいけど、足が遅くて小技が利かないので、石井琢と比較するにはまだ早い。打の求道者としては鈴木尚に近いのかな。

7 二 石川石井琢・万永

石川は石井になってほしかったんですけどね。石井琢と横浜時代は重なってますから。練習熱心っていうところは継承したのでしょうか。ちなみに現横浜コーチの万永は98年当時、内野守備固め的な選手。

8 捕手谷繁

まだちょっとね。

代打 下園佐伯 後藤中根

98年は代打の必要がほとんどなかったですね。ほぼ全員3割打者でしたからね。代打で覚えているのは荒井・新井コンビくらい。ライトは左右併用で佐伯・中根コンビが出場してましたね。中継ぎが出てくるとどちらかが代打の切り札として活躍しました。スーパーカートリオ時代でいうと下園選手が高木由、後藤選手が平田とかぶります。左右の代打の切り札がそろったのって、約30年ぶりくらいになるのではないでしょうか。

乙坂・関根・白崎・宮崎該当なし

若手野手の層の厚さって98年にはなかったように思えます。

続いて投手陣。

山口・井納・熊原斉藤隆 久保康三浦・川村

斉藤隆って球に力があるんですけど、安定感なかったんですよね。いいときと悪い時の差がある。三浦・川村はコントロール投手。若いころからベテラン投手のようなマウンドさばきをしていたような覚えがあります。

今永・石田・砂田野村

98年の左のエースといえば野村。緩急つけたピッチングは貴重な存在でした。今永・石田・砂田の3人はタイプが似てますね。砂田投手はストレートに力がない分、ちょっと苦労するかもしれません。ちなみに野村は今の今永と同じ背番号の21番。

須田五十嵐

中盤のピンチと言えばこの人。今季、須田投手にはかなり助けられてます。五十嵐といえば、無死2,3塁で3者連続三振。気迫あふれるピッチングで相手打者を倒していく様は印象としてかぶりますね。

田中健阿波野

田中健二朗投手のマウンドさばきはまるでベテラン投手のようです。98年の左の中継ぎエースといえば阿波野。関係ないですけど、私の中学時代の美術の先生が阿波野と同級生でした。

ザガースキー・久保裕・加賀島田直・横山・河原・西

現在のベイスターズはまだ、2軍に藤岡、長田、萬谷、長田、大原、福地といますからね。98年のベイスターズマシンガン打線だけではなく、中継ぎ陣の充実も優勝の引き金となりました。現在の中継ぎ陣と比べても負けるとも劣らない充実ぶりだと思います。

三上盛田

盛田はV戦士ではないですが、近鉄との交換トレードとなるまで、セットアッパーとして働いてくれました。佐々木とダブルストッパーを務めた時期もありましたね。盛田・佐々木の関係って、三上・山崎の関係に似ているような気がします。そういえば盛田はスリークオーター気味のフォームでしたね。合掌。

山崎佐々木

今の絶対的ストッパーは山崎。あのツーシームってほとんどフォークですもんね。最近は3者凡退がとれてないのが不安です。

 いかがでしたでしょうか。こうしてみると、かなり似ているような気がします。でも、内野の守備だけは大違いですね。あのときは駒田・ローズ・石井・進藤と鉄壁でしたから。現在の内野陣の争い、エリアン、白崎、石川、宮崎あたりではまだちょっと不安が残りますね。打線では石井琢朗が足りないですね。内野の要で盗塁できて、小技が利くような選手。梶谷選手や石川選手などで補っていく感じになるのでしょうかね、最近調子を落としている先発投手陣が踏ん張って、内野陣の争いが絞られていって、さらに小技が利くようになっていくと、優勝に近づいていくのではないでしょうか。