石川雄洋の”自分のバッティング”問題

7月19日 神宮球場(ビジター)

De9-8ヤクルト

勝利投手 三上(2勝2敗0S)

セーブ 山崎康(2勝2敗21S)

本塁打(Deのみ) 筒香 23号(3回表ソロ) 、エリアン 3号(6回表2ラン) 、筒香 24号(9回表ソロ)

89試合 41勝 45敗 3分 首位と12.5ゲーム差 3位

 今日、レフトスタンドで観戦してきました。見ていて疲れる試合でしたね。しかし、筒香選手が一打で決めてくれました。やはり勝負強いというか、見ていて頼りになる選手ですね。

 先発はぺトリック。速くても145くらいの速球と変化球を織り交ぜたピッチングで序盤は安定していました。なぜかそんなに速くないストレートに振り遅れたりどん詰まりの内野フライで抑えてました。5回くらいになると目が慣れるんでしょうか。思いっきり打たれましたね。

 自慢の中継ぎもうまく抑えきれませんでした。三上投手は全部ライト方向への長打で点を取られてますね。似たような打球だったような覚えがあります。先頭打者を四球で出したのもよくなかったですけど、ヤクルト打線は三上選手の攻略法をつかんでしまったのではないかなあと勘ぐってしまいます。

 

 それと、不思議なもので須田はバレンティン、山田を塁に出して雄平は抑える。ヤマヤスは前出の2人を抑えるんだけど、雄平にはヒットを打たれちゃう。主力打者への心の持ち方みたいなのがなんかあるのかもしれないなあと思いつつ、面白く感じました。

 今日のヤマヤスをちょっと観察してたんですけど、珍しく先頭を出さずに前出の2者を抑えます。雄平、今浪をヒットで出したところで、ヤマヤスは左足を踏み込むタイミングを変えたんです。5人目の打者となる西田には踏み込んでから投げるまでの時間が短縮されてました。相手打者のタイミングを外すためにやったのか、なんなのかわかんないですけど、試合中に修正するってスゲエなあと思いました。

 打者で気になったのはまず桑原選手ですかね。2回の先制点となった2塁打は初球でした。桑原選手のいいところは、初球から思いっきりのよいバッティングをするところです。でも初回の空振り三振は顔が思いっきりレフト方向に向いてました。無理に引っ張ろうとしてたんですかね。球に逆らわずに打っていくようにしてほしいです。初球攻撃もがんがん仕掛けてほしいですね、

 あと、見ていて面白いなと思ったのは倉本選手と石川選手の違いですね。倉本選手ってどんな場面でも自分のバッティングを変えない。石川選手は場面によってバッティングが変わるんですよね。

 ここで、約半月ぶりにスタメン起用された石川選手の本日の打席を振り返ってみましょう。

 1打席目はノーアウトランナー1塁。初球のカーブを叩きつけるようにしてファースト内野安打。ヤクルトのファーストは牽制があるので1塁張り付き。サードは前進守備。二遊間は詰まっていました。レフトスタンドから見ても、石川選手の意識がライト方向に向いていたのがわかりました。送るつもりで打ったのでしょう。

 2打席目は1アウトランナー2塁。ノーボール2ストライクから、バウンドの高いセカンドゴロ。ランナーは3塁に進みます。

 3打席目は1アウトランナーなし。3ボール1ストライクから球足の速いセカンドゴロ。この日、初めて自分のバッティングをした石川選手でしたが、打球は相手選手の正面へ。

 4打席目は2アウトランナーなし。1ボール1ストライクからレフトフライ。内角のストレートを完全に振り遅れています。変化球であれば石川選手得意のバッティングでレフト前に持っていけたようなスイングでした。それまで2球連続ストレートだったので、読みが外れたのではないのかなあと勝手に妄想してしまいました。

 以上でございます。こうみると、石川選手って打率低いですけど、嫌いにはなれないんですよね。ちなみにチーム打率トップの倉本選手の本日の結果は中安、左2、左飛、遊併打、空振り三振。三振以外はどれも当たりのよい打球でした。

 どっちがいいとか悪いとかじゃないんですけどね。また、石川選手と同じセカンドというポジションを争う宮崎選手とも比べてしまうと、いろいろごっちゃになってしまって、なんだかわかんなくなってしまうんですけど。石川選手は常時スタメンで出したい選手だなあと思ってしまうのです。

 とはいえ。やっぱり、打率.212では使いづらいってのはあると思うんですよね。だから、石川選手にはもうちょっと自分のバッティングをしてもらいたいというか。「あなたの仕事、私は見てますよ。でも、思いっきり引っ張って、右中間を抜けるような打球を打とうとしてもいいんだよ」と言いたくなっちゃうんですよね。

 なんか、私が言うのも恐れ多いですけど、とにかく石川選手にはめげずに頑張ってほしいのです。