天照大三上様、実は人間だった問題

7月9日 東京ドーム(ビジター)

De2-5巨人

敗戦投手 三上(1勝2敗0S)

本塁打(Deのみ)ロペス 16号(7回表ソロ)

83試合 38勝 41敗 3分 首位と11ゲーム差 3位

 負けちゃいました。ラジオで聞いてたんですが(後でハイライト見た)、7回までは手に汗握る試合でした。先発は石田。4回裏、阿部に逆玉で内角高めに入ったストレートをライトスタンドに持っていかれるも、6回表、相手のミスにつけこんで、エリアンの2ベースで1点返す。6回裏は倉本のエラーもあって1点とられるも、1アウト満塁のピンチを須田が力投。この時点で3対2。すぐさま7回表にロペスのソロ本塁打で3対3。7回裏はザガースキーがなんとか0点に抑えますが、相手投手・菅野の力投は続き、8回表は0点で3対3のまま。

 そして8回裏。ベイスターズは満を持して、勝ちパターンの三上様を投入します。巨人打線は三上の早いカウントの甘い球を狙い撃ちしました。先頭打者坂本は2球目真ん中高めのストレートをソロ本塁打。長野は2ストライク後に内野安打。そこで巨人のお家芸、代走の鈴木尚広です。巨人終盤の強さがここにあります。盗塁を仕掛ける鈴木に、三上はボールを外します。しかし、外れたボールはシュート回転し、キャッチャー戸柱は後ろにそらす。鈴木は3塁に到達します。阿部をファーストゴロに抑えて1アウト。しかし、好調の村田に対し初球、甘く入ったストレートをレフトスタンドに持っていかれて、5対2…。そのまま試合終了。

 ベイスターズ絶対の信頼をおけるセットアッパー、三上様が打たれてしまったのであります。若いのにベテラン並みのポーカーフェイスで今まで抑えてくれていたので、今回ちょっとショックが大きいですね。言われてみればですけど、これまで三上様の初球って結構甘い球を投げてたような気がします。その辺をきっちり見逃さずに打ってくる巨人の地肩の強さみたいなものをまざまざと見せつけられたような感じです。

 鈴木の足って、やっぱり守ってる選手のメンタルを崩す部分があるのでしょうか。さらに、あの場面でシュート回転のボールを投げてしまう三上様。捕球を焦ってしまう御柱戸柱。バッテリーの若さが出ちゃいましたね。ランナーを3塁まで進めてしまうと、プレッシャーがさらにのしかかってしまいます。そこで村田が本塁打と…。

 そう考えると、三上様も人間なんですね。ノンプロからベイスターズ入って、現在27歳ですけど、まだプロ3年目です。ピンチの場面で必ず抑えてくれる須田幸太の方が経験は豊富なんですよね。プロで6年間飯を食っているんですもんね。(球団関係者の皆さま、須田先生には今季の年棒を必ず大幅アップしてあげてください)

 2連敗してしまったベイスターズですが、どちらも好ゲームです。過去何年間か尋常でなく弱かったベイスターズは、こういうゲームすらできないチームでした。この2試合で1球、1プレイの大切さが嫌というほど身に沁みたのではないでしょうか。っていうか、ラジオで聞いてる私が、勝手に身に沁みちゃってるんですけど。

 明日はマイコラスと国吉が先発だそうで。この2日とは毛色の違う試合になりそうですね。反省するところは反省して、一つ切り替えて、明るく元気に次の試合も頑張ってもらいたいです。ファンは選手のイキイキとした姿を見たいんですから。