ラミレス采配は横浜野球に合致しすぎてるんじゃないか問題

7月2日 横浜スタジアム(ホーム)

De1-4広島

勝利投手  石田(6勝3敗0S)

本塁打(Deのみ)筒香 17号(4回裏ソロ)

77試合 35勝 39敗 3分 首位と9.5ゲーム差 2位

 今日はライトスタンドで観戦してきました。いやあ、暑かった。家に帰ってもまだクラクラしています。選手はもっと大変だったのではないかと思います。

 初回、先発の石田投手は1人目の打者にストレートのフォアボールを出してしまいます。しかし、戸柱捕手が盗塁を刺してくれたおかげで、悪い流れを早めに止めてくれました。石田投手も悪いながら、粘りの投球で5回1/3の1失点。6回のピンチはいつの間にか1軍に上がってきた須田投手がさすがのピッチング。7回タナケン、8回三上。9回ヤマヤスはピンチを作りましたが、ベイスターズの継投方程式がカープ打線という難問から見事に勝利の証明を導き出してくれました。

 打線は筒梶がやってくれました。4回の筒香の本塁打はライトフライかと思いましたが、途中から異様なほどに打球がグンと伸びました。昔でいうと、松井秀喜の打球なんてのもすごかったですが、筒香の打球は面白いですね。スピンかなんかかかってるんですかね。ライナー性だったので、風は関係なかったと思うのですが。

 梶谷は久しぶりの3安打。右中間方向へのいい打球もありましたね。あと、桑原はファインプレイもありましたし、ライト方向へのタイムリーもよかったです。交流戦明けの巨人戦でブレイクした桑原ですが、あのときはほとんど内角ベルト付近の球を引っ張ってヒットにしてました。いつの間にか広角に打てる打者へと成長していたんですね。ベイスターズは右打者不足なので、貴重な存在です。

 中畑清流に言えば「打つべき人が打って、投げるべき人が投げた。全員野球だね。ナイスゲーム。以上」っていうところでしょうか。それくらいベイスターズとしては理想の勝ち方でした。

 っていうところで、終えてもいいのですが、もうちょっと細かい話をしたくなりました。

 今日の試合で打点をあげたヒットは全て早いカウントの変化球でしたね。これは指示が出てたのではないかなあと思います。

 しかし、先発の広島・岡田投手がマウンドを降りてからは、球数を投げさせてますね。7回の倉本選手のヒットは9球目でした。多分、異常に暑かったので、あの粘りは投手どころか、野手の体力と集中力も削がれていったのではないですかね。

 なんとなくラミレス野球がわかってきたような気がしてきました。

 ラミレス監督は現役時代、外国人選手にも関わらず、読みでならした選手でした。日本人投手の配球を読み切り、日本の野球に馴染んでから監督になっています。しかし、元は南米出身のメジャーリーガーです。勢いを大切にするパワー野球が下地にしているけど、細かい野球もわかっている。

 ベイスターズは、大洋時代からそうですけど、豪快な野球しかできないチームです。実際に頭を使った細かい野球をイデオロギーにしていた監督は成績が悪いままチームを去っていきました。古葉竹識近藤昭仁森祇晶尾花高夫…。逆に、選手に好きにやらせた権藤博監督で優勝を成し遂げています。

 今季の横浜の犠打数は7月1日現在で48のリーグ4位。昨シーズンは137で1位阪神の138に次ぐリーグ2位でした。圧倒的に減っています。流れが止まってしまうバントよりエンドランを優先。打てると思ったら早いカウントから勝負をかける。ラミレス采配は頭脳の野球と勢いの野球を混合しているような感じではないでしょうか。

 投手に関しては、先発になるべく任せる。序盤のピンチでは簡単に代えない。中盤のピンチは須田、タナケンに任せる。こういうシステムが決まってくると、首脳陣と投手陣の信頼関係もできてくるし、いいですね。シーズン当初からラミレス監督は「コミュニケーションを大事にしたい」と公言していたので、この辺もラミレス采配の性格が出てますね。不調の梶谷、ロマック(今は2軍)も我慢して使い続けていました。

 なんか支離滅裂な文章になってしまいましたけど、なんとなく、今の時点でラミレス監督には長くやってほしいなあということが言いたかったのです。ああ、クラクラする…。