山康晃の人気がありすぎる問題

6月15日 横浜スタジアム(ホーム)

De2-3日ハム

敗戦投手 三上(1勝1敗0S)

本塁打(Deのみ)筒香 15号(9回裏2ラン)

65試合 31勝 32敗 3分 首位と4ゲーム差 2位

 今日は1球速報でしか、ゲームを追いかけられなかったのですが、すごい試合だったようですね。8回まで0-0で、9回10回の2本の本塁打で試合が決まってしまったという。しかも、ベイスターズが誇るクローザー・セットアッパーの2人がやられてしまうという。相撲でいうと寄り切られたって感じでしょうかね。三上が喰らった本塁打は風に戻されたという説もありますが、ハイライト映像を見た限り、甘いところに入ってますよね。いずれにせよ、この試合は後に引きそうな敗戦です。

 好調なベイスターズ投手陣ですが、それもこれも三上・山の2人が後ろに控えてくれているからこそ。とはいえですよ。2人とも2年目3年目の投手です。まだまだですよ。今年の山は特に、2年目のジンクスにぶつかっているのでしょうか。ギャラードを彷彿させるような劇場型クローザーとなってしまっております。ツーシームの精度が1年目と比べると見劣りしてしまうし、コントロールも甘いですね。

 1年目の山はプロ野球新人記録となる9試合連続セーブを達成すると、プロ野球新人最多記録となる月間10セーブを記録。最終的にはシーズン32セーブ、こちらも新人記録を塗り替えてしまいました。さらに、フィリピン人ママンエピソードや康晃ジャンプ、ファンサービスの姿勢などのさまざまな蓄積から、ベイファンにとっては涎がしたたり落ちるほどの待ち望んだスターとなっていきました。

 昨年、山が出場した試合を見た解説者・桑田真澄が「クロスステップは直した方がいい。肩に負担がかかる。今年はしょうがないが、来年は調整してほしい」と話していました。実際、今年はクロスステップをやめたように見えます。クロスステップは右打者からすると打ちづらい。また、今年は各打者に研究されてきているような気もします。ネガ要素が多いですね。

 山はまだ人気に実力が追い付いていないのだと思います。絶対的な抑えではない。でも、クローザーは変えなくていい。打たれたとしても温かい目で見守りたい。小さな大魔神大魔神・佐々木を越えるためには、まだ時間がかかる。今は大きな壁にぶつかっている状態ではないでしょうか。社会人2年目って皆、なんかしらの壁にぶつかったでしょ? ストレートとツーシームの精度を磨いてもらって、実績を積んでもらって、大投手になってもらいましょう。