ロペスの骨折問題

6月13日移動日

64試合 31勝 30敗 3分 首位と2ゲーム差 2位

 ベイスターズがここまで好成績を収めている理由の一つとしてあげられるのが、ロペスの存在である。しかし、そのロペスが8日の練習中に左足親指の骨折。10日には出場選手登録を抹消されてしまった。これまでロペスはチームトップの44打点をマークし、本塁打も筒香に並ぶチームトップタイの14本。4月は4番、主砲・筒香が帰ってきた5月は5番打者として、ポイントゲッターの役割を十二分に果たしてきた。

 シーズン前、ラミレス監督はロペスを3番打者にしようと考えていたそうだ。試合開始当初、1回の攻撃で相手投手にプレッシャーを与えようという意図によるものだ。しかし、シーズン途中からロペスは5番打者に座ることになった。ベイスターズにおける5番打者の重要性に気付いたのかもしれない。

 ベイスターズの不動の4番は誰が何と言おうと筒香だ。相手投手は長距離砲・筒香に対して、神経を使った厳しい配球で突いてくる。1球速報を見ていると、アウトコース低めしか投げてねえじゃねえかと思ってしまうこともある。1点差2点差といった均衡状態の試合展開になった場合は、ホームラン1発で試合が決まってしまう。だったら、フォアボールでもいい。次の選手を抑えればいいと考えるのだろう。次の打者も長距離砲だったら、どうだろう。投手とて人間である。集中力が途切れることもある。そこでロペスだ。甘いところに入ったところに1発ガツンとホームラン。これがこれまでのベイスターズ打撃陣の勝ちパターンだった。

 ロペスの魅力はなんでも引っ張る”超プルヒッター”。左方向以外のホームランを見たことがない。とにかくブルンブルン引っ張る。しかも悪球打ち。アウトコース高めの完全なボール球をレフトスタンドへ運ぶこともある。いい意味でバカバッターだ。観ていてニヤニヤしてしまう。

 骨折ということなので、1か月くらいで帰ってきてくれるだろうと思う。いや、帰ってきてくれないと困るのだ。運のいいことに、6月7月は交流戦明けやオールスターなどの休みが多い。この時期を5割でやりすごして、ロペスが帰ってきたところから勝ち星を重ねる。私はそういう算段をつけているのだが、どうだろうか。いや、本当にお願い。ロペス、早く帰ってきて。